「4日間の奇跡」はSF(?)だが、なんだかリアルで現実にあった話のようだった。
その反面、この「追憶の雨の日々」は、現実にありえる話にもかかわらず、どことなく現実味がない。おそらく登場人物のすべてに,ほとんど「悪意」の要素が見えないからなのかもしれない。
佳織が中学卒業以降不幸になった原因に、主人公の今の仕事が関連しているのだろうか?と匂わせるような複線がありそうだが、はっきりとは書かれていなかったような気がするのは、僕の読解力不足だろうか? いずれにしろ、この小説のテーマは「恋愛」というより、若い男性ならほとんど体験がある(と思う),「かい性」不足による敗北感なのだと思う。そういった意味では コレに勝る小説はすぐには思いつかない。