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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
執拗なまでに深く、より深く緻密に,
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レビュー対象商品: 迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く (GA文庫) (文庫)
現代京都に突如出現した、魔物が徘徊する迷宮。魔物が希少な化学成分を有することが分かったため、そこは自衛隊によって掃討されるべき場所から、一攫千金を夢見る冒険者が集う場所「迷宮街」になった。迷宮街に集い、縛られる冒険者やその関係者の在りようを描いた群像劇の第3巻。
以前webで公開されたバージョンに加筆修正を加えてリリースされている本作品、当初1・2・3の3巻構想だったものが、ページ数がかさんだため、3(上)、3(下)となったとのこと。そのページ数の増加分は、エピソードの追加よりも再構成による深化に向けられているというのが、読後の第一の印象。丹念に編み上げられたタペストリーを一度ほぐし緩め、そこに新たな糸を通すことで、より緻密で繊細なタペストリーを生み出したというイメージだ。特に主人公真壁にスポットを当て、web版よりも真壁という人物の人間らしさ、いびつさが一層多面的に描かれている。 「web版で一度読んだからいいや…」と敬遠している人にこそ読んで欲しい。より深みを、繊細さを増し、それでいて変わらない迷宮街がそこにはあるはずだ。そして「やっぱり自分はこの物語・この世界が大好きなんだ」ということを再認識できるはずだから。もちろん「web版?何それ?食えるの?」という新規の読者さんにもオススメ。むき出しの人間が繰り広げる極上の群像劇に初めて触れるという、web版読者が二度と手に入れられない特権を貴方達は有しているのだから、それを行使しない選択肢はない。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「上巻」でも「前編」でもなく。,
By 宿酔 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く (GA文庫) (文庫)
「1」と付した担当Kの大英断に、まずは力一杯の拍手を。
さて、この群像劇を骨太にしている要因のひとつに「迷宮探索は経済活動」(11月16日)だという理念があるが、それは化け物との戦闘のみでは完結しない。事業団や商社を相手に、延いては探索者同士で、交渉という名の闘争をも彼らは余儀なくされる。後藤が示すゴンドラ設置の提案に、迷宮街が激しく揺れる。しかし、なお激しく揺れるは神野の心。夜毎恋人の無事を祈り、日毎擦り切れていく彼女に、二木は、奥野は、木村は、そして真壁は。今回も見所が盛り沢山だ。 Web版との最大の相違は、マドンナこと野田双葉の存在である。外見や言動から典型的なお色気キャラかと思いきや、カラー挿絵の先陣を切るという破格のデビューに相応しい活躍を見せてくれる。書き下ろしの「宿題」は、なるほど真壁らしいエピソードで微笑ましい。あくまで印象だが、Web版では憧れさえ抱いてしまうほどスマートな彼が、書籍版では歳相応になっているように感じられる。かと言って、彼のパーソナリティーが変更された訳ではないというところが味噌だ。林の筆力に改めて畏怖の念を覚える。 あとがきにあるように毒を皿まで食らったが、まだまだ満腹していない。「1月19日」の朝から始まるであろうデザートを、早くも待ち焦がれている。【本文中、敬称略】
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
深化する物語,
By GO (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く (GA文庫) (文庫)
探索状況や、人々の関係など、様々な物事が変化し、
移り変わる様が綿密に描かれ、目が離せません。 深まっていく人々たちの描写を読んでいるだけでも幸せです。 3巻では越谷さんに胸を打たれました。 ●書き下ろし短編 宿題 何度も話題になった体力テストでの真壁の振る舞いがついに明かされます。 これは確かに合理的。 三原さんの人物像もわかり、1巻冒頭で去った彼が いかに大きな存在であったのか伺えます。 御見事。 昔、迷宮に挑んだ方にも、そうでない方にも、オススメです!
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