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29 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現代社会に現れた迷宮を巡る卓越した群像劇,
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レビュー対象商品: 迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル? (GA文庫) (文庫)
現代日本の京都に怪物が闊歩する大迷宮が突然出現した。そこは化け物達が徘徊し、不思議な力が使える。化け物達を殺し、殺されるという非日常的な空間でありながら、その上の街にはコンビニが存在し、そこを探索する探索社のための酒場までが存在する日常。そんな非日常が日常になった迷宮街で迷宮における生死とそれを巡る人々の群像を描いた紛れもない傑作。 元々はWebで連載していた小説で、著者はサイコロで登場人物達の生死を決めていたというだけあって、容赦なく人が死んでいく。夢を抱いて来た者、金のために来た者、復讐のため、自分の修行のためなど、どんな事情を抱えて迷宮に挑む者でも、死は容赦なく訪れる。そんな死が身近にある状況だからこそ探索者から裏方の商社マン、迷宮街に存在するコンビニの店員まで無数のドラマと人間模様が生まれ、著者は見事にそれらを書ききっている。探索者からコンビニの店員まで、そこに生きる人達は皆魅力的で愛おしい。 また、現代社会に迷宮をおき、その探索を商業活動と結びつけるなど、地に足が付いたディテールもまた素晴らしい。現代社会ならではの生業を持ちながら週末に死と隣り合わせになる”週末冒険者”やネットを利用した情報発信などは、現代社会に存在する迷宮というフィクションの存在を限りなくリアルな者にしている。 文句なくお勧めの大傑作。読まなければ損だと自信を持って断言できる。
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
疑問は尽きないけれど、何はともあれ生き残る,
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レビュー対象商品: 迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル? (GA文庫) (文庫)
大地震により京都に出現した地下の洞窟、大迷宮の入口。そこから、これまで知られていなかった奇妙な生物、怪物が地上にあふれてきた。これを掃討すべく自衛隊を派遣するも、有効性に疑問がもたれたため、政府は、各地で技を磨いてきた武門の一族「人類の剣」を中核として、迷宮探索事業団を設立。一般公募による探索隊を組織した。彼らの仕事は、大迷宮の終点を目指すと共に、怪物の体組織を採取すること。死亡率14%という危険地帯に様々な事情を持つ人々が集まり、今日も非日常的な日常の戦闘が繰り広げられている…現代社会をベースに物語が作られているため、銃刀法もあり、探索者たちは銃器を使えない。非日常社会に日常のルールを持ち込んでしまうところが、日本的、官僚的で面白い。 また、ボトムアップからの歴史というか、本質的な情報を持たない人々の視点で綴られているため、読者も謎を解明するというよりも、否応なく戦いの中に投入され日々生き残るために必死になっている、という視点で作品を読むことが出来る。このため、非日常的にもかかわらず、リアルを感じる要因になっていると思う。 この作品は、真壁という元大学生による日記と、他の視点から見た同じ日の出来事を併記する形で構成されている。このため、小説形式になれた人は少し戸惑うかもしれない。また、Web連載を大幅に加筆修正したためか、前後の文章に若干の齟齬を感じるときもある。しかし、読み進めるほど、最後まで読ませる力を感じる。
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
彼らの生命線は短い。,
By yzw (新潟県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル? (GA文庫) (文庫)
自分が始めて読んだ時はすでに、WEB版が全て公開されていた頃でした。次の日に寝不足になるのもかまわずに一晩で読んだのもいい思い出です。 その後に、同人誌として本になりそれは運良く購入できました。 読んだ本はどんどん本棚の後ろの列へと追いやられていく自分の部屋においていまだ(奥付を見ると2004年からの様子) 本棚の最前列に置いてあり、今でも時々読み返します。その同人誌版から加筆・修正を加えられたものが本書です。 現代に登場した大迷宮の上にある迷宮街を様々な人の視点で語られたまさに、迷宮街クロニクル。 個人的にはかなりの傑作です。 一応、本編のあと外伝も発行されたのですがこちらも傑作なのでこちらも発行されるといいな。
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