NHKテレビの「迷宮美術館」で取り上げられた名画の誕生秘話を集めたムックの第4集です。美術愛好家だけでなく、これから美術の素晴らしい世界を知りたい、ステキな作品と出会いたい、という人達に書かれた本です。いくら眺めても飽きません。廉価でありながらオールカラー、読みやすい解説、有名な作品だけでなく珍しく個性的な作品の掲載という点も支持されている理由だと思います。
取り上げられている作品や画家のエピソードが実に魅力的ですし、興味をひきます。
具体的に紹介されたものを書き示しますと、女性画家の先駆けと言われたベルト・モリゾ、レンブラントの究極の黒、アンソールの不気味な仮面、梅原龍三郎が自分の赤を獲得するまで、ジョージア・オキーフが描いた花、大量のモデルを集めたルノワールの秘策、幻のフェルメールの作品、ゴッホの真作「農婦」の値段、裁判沙汰になったホイッスラーの問題作、モナリザに隠されたダ・ヴィンチの真実、芸術家ダリを創り上げた女、スランプのルノワールを救った友情、フジタ独特の乳白色の肌の生まれた理由、などいずれも素晴らしい作品ですし、読ませる内容でした。
章だてです。
第1の迷宮 苦労、挫折がありました… いつか巨匠になる日まで
第2の迷宮 世を騒がせてこそ名画?! 絵画はスキャンダルを呼ぶ
第3の迷宮 美しいだけの絵にあらず! 画家が仕掛けた謎とワナ
第4の迷宮 支え続けて幾年月 われこそは芸術の母!
第5の迷宮 これぞ、理想の芸術! 美に勝るものは無し
第6の迷宮 新しくなきゃアートじゃない! 一歩先いく名画たち
第7の迷宮 描くことは生きること! 幸福はキャンバスの中に