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迷える者の禅修行―ドイツ人住職が見た日本仏教 (新潮新書)
 
 

迷える者の禅修行―ドイツ人住職が見た日本仏教 (新潮新書) [単行本]

ネルケ 無方
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「お坊さんになって悟りたい!」----。悩めるドイツ人青年の危機を救ったのは、祖国で出会った坐禅だった。出家の覚悟を決めて来日するも、そこで見たものは、この国の仏教のトホホな姿。算盤を弾くばかりの住職、軍隊のような禅堂、仏教に無関心な世間......。失望と流転の末、ようやく辿り着いた理想の修行は、小さな山寺での自給自足・坐禅三昧の生活だった。日本人が忘れた「一瞬を生きる意味」を問う、ドイツ人禅僧のニッポン修行奮闘記。

内容(「BOOK」データベースより)

「お坊さんになって悟りたい!」―。悩めるドイツ人青年の危機を救ったのは、祖国で出会った坐禅だった。出家の覚悟を決めて来日するも、そこで見たものは、この国の仏教のトホホな姿。算盤を弾くばかりの住職、軍隊のような禅堂、仏教に無関心な世間…。失望と流転の末、ようやく辿り着いた理想の修行は、小さな山寺での自給自足・坐禅三昧の生活だった。日本人が忘れた「一瞬を生きる意味」を問う、修行奮闘記。

登録情報

  • 単行本: 255ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/01)
  • ISBN-10: 4106104040
  • ISBN-13: 978-4106104046
  • 発売日: 2011/01
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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36 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
7歳の時に母親が乳がんで亡くなって以来、著者はずっと悩み
続けていた。「人間はいったい何のために生きているのだろう
か?」「人間死んだら同じではないか?そもそも生きる意味
って何なんだろう?」ということだった。

大人に聞いても「君はまだ小さいから分からない」と言われるだ
けで、今でいう引きこもりに近い子供時代だったという。
高校生の時に坐禅に魅せられ、「日本で出家してお坊さんになる」
ことが、人生の目標となったという。

そして高校卒業後、本物の坐禅がしたいと、日本にやって来て、
3カ月間、仏教や坐禅を探したという。ところが坐禅のできるお
寺がなかなか見つからなかったという。本当の仏教はどこにある
のだろうか、と血眼になって探したという。

結局ドイツに戻り、ベルリン自由大学で学び、再度日本にやって
きたのが、22歳の時。以来著者の迷える禅修行が始まる。これ
ほどにも純粋に求める修行があるのか、すごいとしか言いようが
ない。

著者の言葉にしばしば、はっとした。ドイツ語と日本語という壁が
あるからこそ、相手に正確に伝えるために、このように明瞭な文
章が生まれたのだと思う。それはとても心地よい。

(本文より引用)
仏教は、「仏」になることを目指します。
「仏」とは、なくなった人のことを指すのではありません。

「仏」とはサンスクリット語で「ブッダ」といい、その意味は「目が覚
めた人」です。
「目」を覚ますのは、もちろん生きている間であり、死んでからで
は遅いのです。

「地に倒れる」とは、「現実の壁」にぶつかること。思えば私は、子
供の時から、生きていても何かと空しかったのです。ところが、そ
の原因を直視せず、その解決を中身のはっきりしない「悟り」に
求めました。しかしそれでは、「地に立つ」ことにはなりません。

「地に立つ」とは、つまり、目の前の現実を力いっぱい生きること
です。どこからかやって来るものを期待するのではなく、まず自
分自身をこの現実の中へと投げ込むことです。
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By PIVO
外国人が日本に来ると「こんなはずじゃない」と思うことも多いはず。著者も「日本のお坊さんは、・・・単にお寺の管理人兼葬式法要を執り行うサービス業に成り下がってしまっています。」(41頁)と厳しい。一方、「『たった一人で行動しても無駄だ』という理屈で、・・何百人ものユダヤ人を見殺しにした歴史を、ドイツは持っています。その反省が強くあるので、周りがどんなに間違ったことをしていても、自分ひとりで立ち上がり、自分で正しいと思ったことを発言し実践しなさいと、学校でも教えられるのです」(144頁)は、ハッとさせられた。
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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 馬場伸一 トップ500レビュアー
とても面白かった。

極めて真面目な宗教書である本書にそういう感想を寄せるのは不謹慎かもしれないが、実に面白かった。

「人生の意味」を求めて煩悶し、さすらう筆者の姿は、本当に危なっかしい。しかしそのような青春の在り方とは、まさしく私の中にも在るものであり、あなたの中にもきっと在るものだ。筆者のような宗教的パーソナリティは、そういう人間の本質的迷いに対してピュアなのだ。だからこそ、本書は強く胸を打つ。

本書で語られる筆者の修行の道程は、本当に危なっかしく、はらはらさせられる。オウム真理教の信徒も、ひょっとしたらこういうふうであったのではないかと思わせるほどだ。だが、そうした苦闘と苦行を通して、確実に何かを積み重ねて成長していく筆者の姿は、本書をして一級のビルディングス・ロマンとなし得ている。

本書の中では、日本仏教界の赤裸々な現実も語られる。決して非難がましく語られているわけではなく、理不尽極まりない「いじめ」も結局のところ筆者は「修行」として昇華してしまうのだが、「家業」と化した日本仏教の行き詰まりもまた、本書を読めばよく分かる。筆者のような異邦人異分子の参入によって、日本仏教が宗教として再生するのではないか、というようなことも思わせる本である。
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投稿日: 14か月前 投稿者: mfhty
まさしく正論!
はるか遠い自国のドイツを離れ、仏道を求めてこられた著者の一文、一文には

とても説得力がありました。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: 十満 光一
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