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98 人中、88人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
描かれる若者は「平均的な若者」なのか?,
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レビュー対象商品: 近頃の若者はなぜダメなのか 携帯世代と「新村社会」 (光文社新書) (新書)
ここで描かれる若者というのは、「平均的な若者」と言えるのだろうか?読んでいて、何よりも感じたのは、そのことへの疑問である。 というのは、著者の調査の仕方というのは、街頭で若者に声を掛け、インタビューをする、というやり方だからである。あなたなら、見ず知らずの人にいきなり声を掛けられて、インタビューに応じるだろうか? 自分なら、何かの勧誘と疑って無視するだろう。実際、そのように断られることが多い、というのを著者自身が序文で述べている。 となれば、著者のインタビューに応じた若者というのは、特殊な存在である可能性を捨てきれない。 本書のインタビュー内容として紹介されるものは、数多くのやりとりの中から「印象的なもの」を並べた感があり、そのやりとりが実際にあったとしても、それがごくごく普通に見られることなのか、それとも、特殊なことなのかもわかりづらい。 さらに、以前がどうだったのか、についても著者自身の個人的な経験や、こうだったと言われている、などばかりで、それが正しいという保証はない。つまり、比較になっていないのである(例えば、東京近郊の若者がローカル化し、行動範囲が狭くなっている、というのだが、上の世代の人たちは本当に行動範囲がそんなに広かったのだろうか? 松戸の女性が、休日は地元で同じように過ごし、新宿にすらいかない、という話が出てくるが、距離的に近くても、用がない場所には行かないのではなかろうか?) 本書で行われている調査のやり方というのは、社会調査のやり方で言うところの「質的調査」のやり方である。質的調査の結果を、一般化するには、細心の注意を払う必要がある。しかし、本書は極めて杜撰に一般化してしまっているケースが目立つ。 著者のインタビューに応じるような若者はこういう人だ、という風には言えるかも知れないが、これをもって、若者全体を語るのは危険ではないかと思う。
21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
わかったようなわからないような,
By わあ〜。 "ドッカーン" (東京都文京区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 近頃の若者はなぜダメなのか 携帯世代と「新村社会」 (光文社新書) (新書)
精力的に多くの若者たちにインタビューし不可視の事象を可視化しようと努める若き著者の姿勢にまずは感心した。 語られる事実は、「へええ」とうなってしまいそうな意外なものがある。 そしてそのような意識の変化を著者は「新村社会」とか「既視感」とか いちいちうまい言葉で一般化して見せている そこらへんの手管はさすが広告マンという感じ。 でも、語り終えられた主張を思い返して俯瞰したとき、 そこには時代の分析として重大な発見があったわけではなさそうだ。 その世代間ギャップは、「進化」とも「退化」ともいえない単なる「変化」だね。 微細に観察すればそりゃあ違いも感じられるでしょって感じだ。 要するに、「こんな人もいるし、あんな人もいる、人っていろいろだ。」 っていう事実を再発見させてもらった感が強い。 もちろん、時代を超えた共通項に注目するか違いに注目するか によってどちらともいえるんであって、 この作品においては、違いを丁寧にひろいあつめたデリケートさが 大事なんだろうけどね。 消費行動の解析のための分析データとしては役に立つだろうね。 でも、政治行動もふくめた社会行動全般の解析のための 分析データとしてはいまいち。 そんなことは著者も意図してないだろうけどね。 ただし、だれかがレビューに書いてたけど、 これまでの若者論へのアンチテーゼとして、 今の若者を擁護しているカウンターオピニオンというのであれば その公平な視点、熱くなることも奇をてらうこともない姿勢は 評価すべきだと思う。 なので、「下流なんとか」とか他の若者論もちょっと読んでみないとと思いました。
48 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
油断は禁物だが、まだ良書の部類,
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レビュー対象商品: 近頃の若者はなぜダメなのか 携帯世代と「新村社会」 (光文社新書) (新書)
タイトルからすると若者なんてどうしようもないダメな奴らなんだということを延々と力説している本のように捉えてしまうのですが、中身はむしろ擁護的な内容が多く、取材に協力してくれた若者が本当に気さくないい奴で人間的に重大な欠陥があるとは思えなかったというような主張が目立っていました。むしろ、取材に協力してくれたことへの感謝を本をかりて述べたいようでした。若者がなぜダメなのかという理由の説明にはIT社会(とりわけ携帯電話がなくてはコミュニケーションが成り立たない社会)のほうに理由があるのではないかと考えさせられました。コミュニケーションのIT化により、若者たちのみムラ社会にいるのではないかと考察されているわけです。すなわち、若者は外部(警察権力や中年の監視)から隔離され、常にムラのルールに従って生きる必要に迫られているという仮説ですね。 他の若者本は城繁幸や後藤和智、三浦展などよくも悪くも評価されているものまで一通りは読んだようで、その上であの人たちのいっていることは違うんだと主張しており、内容に説得力があったと思います。 ただ、若者議論についてはどの著者もそうなのですが、第一版では差しささわりのないことを書くもので、本や名前が売れ出すと急に手のひら返したようにいい加減な話をはじめるのを私はよくみてきました。なので、そのへんは油断できない印象をもつべきだと思いました。
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