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近代日本の戦争と宗教 (講談社選書メチエ)
 
 

近代日本の戦争と宗教 (講談社選書メチエ) [単行本(ソフトカバー)]

小川原 正道
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,575 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容説明

「靖国」へのプロローグとしての日清・日露慰霊、顕彰、教化。非戦の訴え、勝利への祈り―戦争を遂行する国家に宗教はどう向き合い行動したか。戊辰戦争から日露戦争まで「宗教と戦争」の実態に光を当てる

内容(「BOOK」データベースより)

戊辰戦争によって新たな政権が誕生してから、日清戦争・日露戦争の勝利によって対外的な地位を向上させるまで、明治国家のあゆみには、戦争がともなっていた。そうした戦いのなか、神社界、仏教界、キリスト教界は、いかなる反応をみせたのか。従軍布教や軍資金の提供といった積極的な協力姿勢から、反戦論・非戦論をはじめとする、消極的姿勢―、その実態を描く。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 226ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/6/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062584743
  • ISBN-13: 978-4062584746
  • 発売日: 2010/6/11
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 329,194位 (本のベストセラーを見る)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 青ち
形式:単行本(ソフトカバー)
近代日本の幕末維新期から明治時代にかけて、「戦争」と「宗教」とはいかに関わりあったか。これが本書のテーマである。具体的には、戊辰戦争・台湾出兵・西南戦争・日清戦争・日露戦争という各戦争において、仏教・神道・キリスト教といった各宗教界がどのような対応を見せたか。この点を著者は、実証的にかつ具体的に叙述していく。「宗教と戦争」は、近年盛んに研究されてきたテーマであり、個々のケースを個別的に考察した研究は少なくないが、それが通史的にコンパクトにまとめ上げられたことの意義は小さくない。優れた歴史学者である著者の実力が遺憾なく発揮された一冊だと言えよう。

ただ、敢えて意見するとすれば、講談社選書メチエは必ずしも研究者に対象が限定されたシリーズではないだけに、数多い引用資料については書き下し・ひらがな書きに改めるなどしたほうが、読み手に対して親切だったのではないかと思われる。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本(ソフトカバー)|Amazonが確認した購入
タイトルにかなり忠実な本といってよいだろう。戊辰戦争から日露戦争まで、二度の世界大戦の「前奏曲」として近代日本が経験した戦争において宗教がどのような役割を果たしてきたのか、その実態が綿密な史料読解により多面的に示されている。文章の組み立て方が実に周到なため、事態の展開がごくごく鮮明に浮かび上がってくるのが素晴らしい。
「真俗二諦論」を駆使して天皇のために戦死することを奨励した浄土真宗をはじめとする仏教界、軍隊の武運を祈り続けた神社界、普遍主義よりナショナリズムをとり国家貢献に邁進したキリスト教界など、各界の動向が各戦争ごとにバランスよく記述される一方、神仏合同の大教院の教化活動における戦争の位置づけや、日露戦争において問題となった国内のロシア正教の存在を、日本宗教界がどのような連帯のもと処理しようと試みたのか、等々、近代における宗教間の込み入った関係も手際よくまとめつつ議論が進んでいく。
また、基調となる宗教界の戦争協力のみならず、これに対抗する非(反)戦論についてももちろん適宜論及されている。日露戦争における内村鑑三を筆頭とするキリスト教者たちは著名な例だろうが、それ以外にも昨今再評価の著しい真宗大谷派の高木顕明など、社会主義に影響された宗教者たちなどの例も紹介される。こうした少数派の勇姿を賛美するようなことは著者にはなく、あくまでも淡々と論じているが、しかしこれも文章の構成の巧みゆえ、非常に示唆深い事例として読ませられる。
本書に続き、昭和期の大戦を中心とした「交響曲」が構想されているようだが、こちらにも大いに期待したいところだ。
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