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近代文化史入門 超英文学講義 (講談社学術文庫)
 
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近代文化史入門 超英文学講義 (講談社学術文庫) [文庫]

高山 宏
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

ニュートンと庭と絵と文学はつながっている科学、美学、社会学、歴史学、哲学、辞典学、庭園術、観相学、博物学……。あらゆる知の領域を繋ぎ合わせて、紡ぎ出す、奇想天外にして、正統な近代視覚文化論。

内容(「BOOK」データベースより)

今まで何の関係もないと思われていた二つのものが、一つであることを知ることこそ、魔術・マニエリスムの真諦である。そして、これこそが究極の「快」である。光学、辞典、哲学、テーブル、博物学、造園術、見世物、文字、貨幣、絵画、王立協会…。英国近代史を俯瞰し、歴史の裏に隠された知の水脈を、まるで名探偵ホームズのように解明する「脱領域の文化学」の試み。

登録情報

  • 文庫: 320ページ
  • 出版社: 講談社 (2007/7/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061598279
  • ISBN-13: 978-4061598270
  • 発売日: 2007/7/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 純丘曜彰 教授博士 VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 うーん、痛いなぁ。まず文体。ある編集者が、彼の文体はいい、って言っていたけれど、これを書いたのが、2000年、53歳のときなのに、「ぼく」があちこちに顔を出す。それも、毎度、中途半端な自慢話。この研究をやっているのは「ぼく」しかいない、「ぼく」が最初に日本に紹介した、「ぼく」の友だちの、うんぬん。べつに学術的文体である必要は無いが、これまた中途半端に、ゲームの話とかパソコンの話とか。あまり詳しそうじゃないし。若者とタメで語りたがる、そのくせ同世代の狭い知人しか友だちがいない全学連世代の文体の典型だろうなぁ。

 内容もきびしい。まあ入門ということだからかもしれないけれど、とっくに原典の翻訳が出ているところからのネタ取りがあまりに多い。イェイツにしても、ドブズにしても、なにをいまさら、という印象。そのくせ、パノプチックの話をしながら、ウィトルウィクスやパノフスキーは触れられもしない。なにしろつらいのが、英国、それも文章になっている話のみに軸足を置いて、ヨーロッパの近代を語ろうとしていること。ヨーロッパからすれば、英国は、ルーマニアやモロッコなみにヨーロッパと見なされたことは一度も無かった。

 ヨーロッパ近代文化を語るなら、王立協会ではなく、王立協会と対立し、ついには米国独立戦争やナポレオン戦争で直接武力対決をした大陸メイソンリーや、教育改革運動としてのイルミナティ・イエズス会の方が主軸だろう。くわえて、「マニエリスム」のかってな意味づけも、無理がありすぎる。この意味で、ある程度、下知識があった上で、ヨーロッパへの愛憎にまみれた隣国から見たヨーロッパ近代、というような別の視点としては、まあまあおもしろいのだが、どうがんぱっても、ヨーロッパ近代文化史ではないし、ましてや、その入門書でもない。位置づけとしては、『アラブから見た十字軍』みたいなものか。また、今日、文化史は、国内にいて座って文献を読んでどうこう、というような時代じゃない。文化は、現地の街の配置、建物の様式、描かれた題材や描き方、生活の中の道具や習慣、等々、フィールドワークによって情報を収集し、それこそ目で考えるものだ。横のものを縦にするだけの修道院スコラ的学問手法などというのは、それこそ彼らの近代の発想からも、もっとも遠い。

 
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kaz-p VINE™ メンバー
形式:文庫
理工系の人間なので、ニュートン「光学」からの
イントロダクションに引き込まれました。

その時代の詩人が、網膜をも意識していたというに驚きました。
そのような連環、連環の連続で、まさに時代を丸ごと読み解く文化史、
という名にふさわしい、文学を超えた著作です。

本来英語が持っていた意味の重なりを失わせることで
元来のシェークスピアは死に、現代のシェークスピアが生まれた、
という事も教えてもらい、兎も角面白い本でした。
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31 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 碩学といえば碩学、方々に話が散らばっていて、マニエリスムの見えざる糸を見出した
との瞬間のひらめきに狂喜乱舞する著者本人の興奮がダイレクトに伝わってくるような、
そんな一冊。

 食い散らかしている、といえばその批判は極めて妥当なのだろうけれども、本人が何よりも
学問が楽しくて仕方のない人で、体系化とかに全く興味がないのだろうな、という感じ。
 ある面では読者を無視している、といえばその通りかもしれない。
 けれども、それ以上に、弾むようなその躍動感が素晴らしい。
 楽しいからやる、それが悪いか――悪かろうはずがない。

 ただし他の翻訳なんかにしても抜群にうまいけれども、いかにも癖の強い人だから、
彼一流の節回しへの好き嫌いはもろに出る、とは思う。

 入門、と銘を打っているのだからこういう使い方もありだとは思うが、話題が方々に
飛び散ってくれているおかげと言うべきなのか、個人的には文献リストとしてもものすごく
お世話になった覚えがある。とりわけ頻出する『オックスフォード英語辞典』の底力は
今さらながらに驚嘆させられる。
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