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近代国家への模索 1894-1925〈シリーズ 中国近現代史 2〉 (岩波新書)
 
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近代国家への模索 1894-1925〈シリーズ 中国近現代史 2〉 (岩波新書) [新書]

川島 真
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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近代国家への模索 1894-1925〈シリーズ 中国近現代史 2〉 (岩波新書) + 清朝と近代世界――19世紀〈シリーズ 中国近現代史 1〉 (岩波新書)
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商品の説明

内容紹介

日清戦争や義和団戦争に敗北した清朝は、変法・自強や光緒新政などの改革を試みながらも、求心力を失っていった。そして、辛亥革命により中華民国が誕生するも、混乱は深まっていく。列強による「瓜分の危機」の下で、「救国」の考えが溢れ出し、様々な近代国家建設の道が構想された30年を、国際関係の推移とともに描く。(全6冊)

内容(「BOOK」データベースより)

日清戦争や義和団戦争に敗北した清朝は、改革を試みながらも求心力を失っていった。そして、多様な国家像が相克するなか辛亥革命により中華民国が誕生するも、新たな国家像の模索は続いた。列強による「瓜分の危機」の下で、「救国」の考えが溢れ出し、さまざまな近代への道が構想された三〇年を、国際関係の推移とともに描く。

登録情報

  • 新書: 272ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/12/18)
  • ISBN-10: 4004312507
  • ISBN-13: 978-4004312505
  • 発売日: 2010/12/18
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By navi
本書の対象期間は約30年であるが、日清戦争を契機に清国への列強による対外進出が増え、その後の
辛亥革命を経て清朝が滅亡し、中華民国が成立した時代でありまさに激動の時代である。

本書は、あとがきに著者が述べているように、同時代を革命の時代としてのみではなく、政治、経済、
文化を含む、「連続性と変容を含む歴史過程」として描き出している。これだけの内容を約240頁に
まとめあげた著者の努力に敬意を表したい。

留学生や教科書など、教育にからんで日本との交流についても手際よく整理されており、その後の
辛亥革命に至る経緯も鉄道国有化問題とからめて記述するなど、類書ではあまり触れられていない
ことも多く、非常に参考になった。

この時代は、ロシアもロシア革命によって、ツァーリの専制が打破されるなど、国際社会も大きく
変容した時代である。次の『革命とナショナリズム』を続けて読むことにより、今日の中国を理解
するうえでも役にたつことが多いと考える。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ともぱぱ 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
日清戦争から蒋介石の北伐による北京政府の崩壊までの、辛亥革命を挟む約30年を記述した労作。中国にとって列強の侵略にさらされた多難の時代だったが、辛亥革命を挟んで清朝末と中華民国初期を連続的に捉えているのが本書の特徴。

救国が叫ばれた時代だが、その「国」とは何か? 清朝か? 清を超えた何かか? 著者はそこで「中国」が意識されるようになったと指摘する。でもその中国も清朝の版図を継承したものであり、中央集権対地方分権を抱えこんだものであった。実際、辛亥革命は省単位の独立の連鎖のようなもの。

今日の中国の中央と地方の微妙な関係の萌芽がこの時代にある。しかし、省が国になることはなく、求心力が働いた訳だが、それが「中国人」という意識。その中国、中国人像の模索(漢民族対少数民族等)を知るには、この30年を連続して観察する必要があった訳である。

また、海外移住や留学等による中国人社会の拡大、都市と農村の格差拡大、そして列強の押しつけに対する過敏な反応、宣伝活動を通じて党が政府も軍も指導する政治が姿を現したのもこの時代。現代中国を理解する鍵がここにある。

本シリーズは各巻末の索引と略年表が役に立つ。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ib_pata VINE™ メンバー
 〈あとがき〉で著者は、この時代は地理的、人的、政治的、思想的に「中国の輪郭」が育まれたと同時に、中共支配の現代では見ることのできない様々な可能性が示された時代だと書いています。と、同時に、日米露英仏独など様々なプレーヤーに翻弄され、その政権を担っている人々はそのリアクションに疲れ果てて為す術を失う一方、それに幻滅した一般民衆による救国運動がアナーキーに展開され、混沌にあえいだという感じ。

 中国語でモダンは「魔登」と書くそうですが、近代と訳した日本人と比べて、その時代に否応なく引きずり込まれた恐怖を反映しているんじゃないかな、とも感じましたね。印象的だったのは45頁に掲載されている義和団の一員とされる若い男性の写真です。ちょっと足りなさそうな感じも受けますが、純粋そうです。そして義和団の動きが北京に迫った時、西太后は「今日の中国は積弱すでに極まっている」としてこうした人心に頼ることを決意して、清は八カ国連合軍(独墺米仏英伊日露)に宣戦を布告、敗戦後の賠償金なども致命傷となって、求心力を失っていきます。変わって政治の中心に躍り出たのが、義和団鎮圧で信頼を集めた袁世凱ですが、意外と思ったのが袁世凱の暗さ。この頃、国民党は共和制推進派の宋教仁が首班でしたが、13年の国会議員選挙で勝利した宋を上海で暗殺、有利に議会運営を進めようとするんですわ(p.148-)。

 1900年に始まった義和団事件は1901年に北京議定書で終結しますが、これに乗じた満州占領から撤兵しないロシアを見て警戒した日本とイギリスは1902年に日英同盟を結びます。そして、日露戦争が1904年ということですから、義和団事件の与えた影響というのは、大きかったんだな、と改めて思います(p.56)。日露戦争で清は善意の中立をもって臨み、戦争終結後、袁世凱などに勲章が授与されたというのは知りませんでしたね。
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