私はかつて、著者の中国語の授業を受けていたことがある。初級中級あわせて2年間、学生としてはかなり真面目に授業を受けた方だという自負はあるが、残念ながらぜんぜん身についていない。すみません。
そのときにも聞いたことのあるネタがいくつも盛り込まれていて、当時の教室をふと思い出した。中国語を学ぶ前の日本人の中国語に対する偏見というのは、大学生だろうがいい大人だろうがそう変わらない。既習者にはよく知られたことであっても、一般的日本人にはあまり知られていない「中国語の常識」が軽快な文章で綴られている。
早い話、文法だの何だのといった本筋以外に、著者がどのようなネタで教室の学生をひきつけているかがリアルにわかる一冊である。長年の授業で練りこまれた話題の蔵出しであるだけに、初学者向けの面白さと興味深さに関しては保証書つきと言えよう。