まずこの本が対象としている読者はサラリーマンであり、
会社に使われて自分の時間が持てない生活に嫌気がさしたとき、
「ゆっくり夕日を眺めて暮らしたい!」と感じたら読んでほしい。
今まで会社員として身につけたノウハウを活かすことによって、
土着の農業人とは違った発想と視点で、新しい農の姿が見えてくる。
この新しい視点が、旧来からの農と接点を持ちながら育つときに、
誰にも支配されず、自由な裁量で楽しめる生き方が出来ると言う。
〈20世紀の価値観〉 → 〈21世紀の価値観〉
○朝から晩まで働く → ゆとりを持って働く
○高額消費こそ美徳 → 物を大切にする
○時間を犠牲に金儲け → 時間こそ大切に
○何でも上昇志向 → 身の丈のものを大切に
○大量生産が良い → 少量生産に価値あり
○マス・マーケット → ニッチ(個性)優先
○企業対市場の関係 → 個人対個人の関係
○広告によるアピール → 交流によるアピール
○低価格販売を目指す → 高付加価値交流を目指す
○空気・水はタダ同然 → 自然環境は自分で管理
こうして彼の主張を見ていると、自然農にとても近い。
と言うか、僕が思う「生き方としての自然農」と同じなのです。
それを起業として捉えているところに、彼の面白さがあります。
僕のような、なるべくお金を離れて暮らしたいと考えるのとは違い、
悠々自適な楽しい農生活を提唱する彼のビジネスモデルなら、
現代の多くの人に、すみやかに受け入れられるように思われます。
この本を手掛かりに、サラリーマンを辞めてもいいかも知れません。
さらにこれから脱サラをしたり、第二の人生を模索している人にも、
この本は、実践的に何をすればいいかがわかりやすく書いてある。
◎なぜ「米農家」にはならないか。◎JAとの付き合い方。
◎自給3000円以下の仕事はしない。◎農業はサービス業。等々、
これらはすべて、サラリーマン時代に養った業務管理から見ている。
なるほど、農業を業務としてみれば、ムリ、ムラ、ムダは多いのです。
それを管理するだけで、快適田園ライフが楽しめるというわけです。