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農民国家・中国の限界 ―システム分析で読み解く未来
 
 

農民国家・中国の限界 ―システム分析で読み解く未来 [単行本]

川島 博之
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

中国は超大国になれない!


奇跡の成長」で沸き立つ中国であるが、今後、中国の実像を理解するために最も重要な因子は、
「農民」と「土地」である。本書ではこの二つの因子を中心に中国を分析している。



中国はここ20年ほど奇跡の成長を続けて来たが、これをこれからも続けて行くことは難しい。
現在の中国は日本がバブルに踊った1980年代のような状況にあり、なんらかの調整が避けられない。
その調節は、政治体制を揺るがす可能性もあり、中国は日本がバブル崩壊後に味わった以上の
苦しみに直面する可能性がある。その調節が終わった後に、中国が周辺諸国に及ぼす政治的な
影響力は、現在よりも小さくなる。


それは、国内統一を維持するために、より大きな力を裂かねばならなくなるためである。
したがって、中国が米国のような超大国になることはない。気鋭の学者が説く、新しい視点の中国論。

内容(「BOOK」データベースより)

中国は超大国になれない!「奇跡の成長」は終わりを遂げ、大調整期へと突入する。「農」と「土地」の視点から、中国社会の課題と行方を提示。

登録情報

  • 単行本: 271ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2010/4/2)
  • ISBN-10: 4492443673
  • ISBN-13: 978-4492443675
  • 発売日: 2010/4/2
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
広く浅く 2011/5/15
By name
形式:単行本
高い評価が並ぶ中、あえて低い評価をつける事には勇気がいる。
しかし、私が中国経済についての論文を書く中で、この本に対する評価は高すぎると感じた。
なぜなら、各章、各節におけるタイトルと内容がしっかりとかみ合っていない事、「農民」に対する考察が特に浅い事が挙げられる。
例えば、「土地の利益はだれのもの」と名付けられたセクションでは、利益を受ける主体については的確に言及されておらず、メインテーマも所有権についてなのか、土地のリファイナンスについてなのか明確でない。
また、後者の例としては、特に4章、5章の「農民」を主に取り扱うべきセクションを他の文献と比較する事で確認できる。
具体的には、農村の統治システムの実態や、自給率が高く、世界一の農業生産高を誇る中国農業の何が貧困を生んでいるか、なども追求されるべきだったと考える。
ここまで批判的な評価を述べて来たが、本書の良さもある。
中国の今おかれている現状に興味を持ち、広く浅く理解したい読者にとっては、諸問題を全般的に取り扱っている事から、比較的手に取りやすいのではないだろうか。
以上の私見を総括すると、研究の為には向かないが、中国理解の入門書としてはいくらか読む価値を見いだす事が出来るのではないだろうか。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
中国では、その特殊な戸籍制度(戸口)により農民の身分が固定的であり、ゆえに全人口に占める農民割合が今もって高いこと。土地の私有を認めなかったために、開発に伴う土地高騰の恩恵を受けたのは(より分かりやすく言えば土地ころがしができたのは)土地開発公社(≒地方政府)とその周辺のみであり農民ではなかったこと。この2つの条件の結果、中国は貧富の格差が非常に大きくなっている。
共産党一党体制が続く限り、このシステムはドラスティックには変わらないことが予想されるなか、世界の工場としての中国の武器は低賃金の農民工であるのだから、今後も「工場」という形以外の発展は難しい。

以上がこの本の要旨である。筆者は、統計データや歴史の分析によるマクロな視点と、環境に関する長年の研究で自身が体感してきたミクロレベルでの中国の姿から、中国の未来を推測し、それに対し日本はどうあるべきかという提言までを明快かつ論理的に展開する。その結論は決して意表を突いたり扇動的なものではないが、確かにそうなるのではないか、と思わせるほどに説得的である。

とはいえ重要でないと思われる要素は大胆に捨象されているから、内容は平易で読みやすいことも付け加えておきたい。
このレビューは参考になりましたか?
形式:単行本|Amazonが確認した購入
著者は、食糧問題の本を書いたり電力問題の本を書いたり、いろいろな問題に取り組んでおられるようです。

この本は、お得意のシステム分析とやらで、あの混沌の大国・中国を分析して見せようとした意欲作だと思います。

しかも、中国を「農民国家」という切り口で分析しているのが、ユニークだと思いました。

多種多様な知識で分析しているために、一部の知識は「あれれ?」と思うような知識もありますが、全体の流れにはそうは影響していないようにも、見受けられます。
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