最近いたる所で農産物直売所を目にします。
消費者側のメリットは安全で質の良い商品が買えること、
一方、生産者側にとっては、市場を通さない為、高収入が得られるという、
両者の利益がマッチして店舗売り上げを年々拡大しているようです。
本書のレポートを読むと、直売所の運営形態や品目構成は地域により様々なれど、
常に消費者を意識して商品作りを行うといった、新しい生産者の意識変化が、
消費者ニーズを満たし、売り上げ増につながっていることがわかります。
画一商品を大量販売する大型スーパーとは対極にあるこれらの直売システムは、
地産池消のトレンドに乗り、売り上げデータをリアルタイムに生産者へ配信する
POSシステムの普及も後押しして、今後更なる拡大が予想されます。
一方、売り上げを伸ばす店舗とは対象に、生産者同士の低価格競争や同一地域での
店舗の過剰出店等により閉店する店舗も出始めているといった現象も起きています。
今後の生き残りの為には、直売所も消費者を刺激する品揃えの工夫や、
店舗統合による大型化等が課題であるようです。
本書は、直売所の現状認識と今後のあり方や発展形態を予測する上で、
大変参考になると思います。