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農林族―田んぼのかげに票がある (文春新書)
 
 

農林族―田んぼのかげに票がある (文春新書) [新書]

中村 靖彦
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

かつて米価決定劇では派手な立ち回りを演じた農林族。市場原理が幅を利かせつつある中、彼らは日本の農場をどこへ持ってゆくのか

内容(「BOOK」データベースより)

かつて米価決定劇で派手な立ち回りを演じて「ベトコン」などと呼ばれた農林族。農年物価格の決定に市場原理が幅を利かすようになった現在、公共事業誘致に「口利き」をすることに活路を見出している。農業を守るとの大義名分の下に農業を歪めてきた彼らは、日本の農業をどこへ持って行こうとしているのか。前著『コンビニファミレス回転寿司』で現代日本の「食」の風景を見事に描いた著者が、農業と政治の間に横たわる深い闇に挑む。

登録情報

  • 新書: 230ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2000/12)
  • ISBN-10: 4166601466
  • ISBN-13: 978-4166601462
  • 発売日: 2000/12
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 なぜ非効率な農業政策が続くかを解説, 2002/8/19
レビュー対象商品: 農林族―田んぼのかげに票がある (文春新書) (新書)
 「いくら公共工事が減らされようが、農業関係予算は聖域として守り通します」
 政治家が地方に行くと、講演会などでよく発するのがこの言葉だ。この本は、日本の政治・経済のアキレス腱になってしまっている農業問題と、その裏でばっこする政治家・官僚たちの生態をわかりやすく解明している。

 ジャーナリストとしての取材体験から、選挙戦や審議会の裏側など、具体的で興味深い事例が紹介されており、とても読みやすい。農業政策全体を批判することもなく、コメの食管制度から続く硬直化した非効率的な政策を批判。文章の裏側に、農業への深い愛着も感じることができる。

 題名から受ける堅苦しいイメージは取り払って、気楽に、通勤電車の中で読める一冊。

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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 変わりがたい日本の構造癒着, 2000/12/28
レビュー対象商品: 農林族―田んぼのかげに票がある (文春新書) (新書)
世界がものすごい勢いで進んでいる中で、日本が凋落の道を進んでいる不安を感じる人は私一人でないだろう。サッチャー・ブレアが大胆な改革を政治的指導力を発揮して行った英国のみならず、他の保守的といわれる西欧諸国にも遅れをとっている。さらに、永年財政不健全国といわれたイタリアにも対GNP比で国家の借金額が超えてしまったとは、まさにお先真っ暗である。なぜ改革が出来ないのか、なぜ憂国に政治家は出ないのか?それは政・官・利益享受者が安定した構造癒着システムを形成しているから。

と、多くの人が感じていることであろう。著者はこの原理を長年の取材経験を踏まえ、農業分野で見事に明らかにしてくれている。米価の問題、減反、(農業分野の)公共事業、選挙、集票機構。しかし安定したシステムを崩すのは難しい。システムに係わっているものになんら変革の積極的理由がないからである。

著者は言う:たとえ、一時的に不利益をこうむっても、長い視野での国家の利益のために、やらなければいけないことがあると、政治家、国家が説明しなければいけない。

『必要な改革には痛みを伴うがしなければならない』過去改革に成功した指導者は必ず明確にしている。政治家、官僚、市場経済から人為的に守られている農業従事者にも是非読んでで欲しい本である。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 日本の農業は何故衰退したのか?政治と農家の関係をエピソード豊富に語った作品!, 2002/10/18
By 
街道を行く (大阪府) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)    (殿堂入りNo1レビュアー)   
レビュー対象商品: 農林族―田んぼのかげに票がある (文春新書) (新書)
江藤隆美、鈴木宗男、松岡利勝など「農林族」と呼ばれる自民党政治家が一体何をやっている連中かを平易に解説した好著。

こういった公共事業の多くが国債等でまかなわれており、600兆という信じられない借金を作ってしまった。
言わば、政治家が議席を守る為に多額の借金を国民に負わせたということになるのだろうか。

農業と政治との結びつきは、食管制度に始まり、金と票によって利害が一致して、今日の補助金漬けで世界一高価な米がもたらされた。政治家が自らの保身ばかりを考え始めたとき、農業ばかりか日本そのものを滅ぼしかねない。農業は、その代表例のように思える。

農林族の歴史的経緯、北海道での選挙戦の様子、農林族政治家、農家へのインタビュー、公共事業の調査などで現在の「農林族」を多面的に捉えており、分りやすい。

注文を一つあげるとすれば、話題が多すぎて総花的になっている点だろうか。全体的には、分かりやすく読みやすいので、農業の問題点を急いで調べようとしている人には特にお勧めである。

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