趣味で、ということなら「趣味の酒つくり―ドブロクをつくろう実際編 」と「農家が教えるどぶろくのつくり方」の2冊だけで十分です。
「趣味の〜」は単行本260ページ、果実酒から穀物酒までお酒の基本を押さえた教科書として大いに使えます。
「農家が〜」は雑誌サイズで巻頭カラーもあり、190ページのほぼ全てに図や絵があって、参考書としてもHowtoとしても役に立ちます。しかもドブロクだけではなくマッコルリ、ワイン、シードル、ビール、焼酎、自家酵母、製麹まで押さえてあるので、これ以上の入門本はないでしょう。
もしこの2冊以上の本が欲しければ、自分が知りたい方向性にあわせて杜氏向けの本や、醸造学などの専門書に進んだほうが新しい知見を得られるでしょう。
たぶん日本は個人の酒造りを法律で禁止されていることから、いわゆるハイ・アマチュア向けの本が皆無で、初級〜中級向けかプロ向けかのどちらかになるようです。そして10冊ほど買って読んでみた結果、初級本はどれも同じような内容を焼き増ししただけでした(農山漁村文化協会は「シャンパン風〜」や「〜清酒」も読みましたが特にその傾向が強いです)
ちなみに酒造りの現場を知りたければ篠田次郎「吟醸酒の来た道」や小山織「酒蔵の四季」などを勧めます。日本酒は知れば知るほど難しく、最初は浅はかにも極めようなどと思っていたものが、案外苦労を身近に感じることで満足してしまったりします。
それはそれで生半可なお酒や、お酒の本に我慢できなくなって散財を重ねるわけですが。業は深いようです。