自給とは何かの問いかけ
百姓はけっして米を「つくる」とは言わず
「とれる」「できる」と言う意味
なぜ「稲植え」と言わずに「田植え」と言うのか
「田を植える」という言葉は、
稲を「田に植える」のではなく
稲を田の一部にする、という気持ち
人間とは自然のままに生きたくても生きられないからこそ
なおさら自然に生きたいと思い、悩むのだという言葉
ありふれた「ただの風景」の大切さ
「ただの虫」「ただの草」「ただの時間」「ただの村」「ただの人生」の価値
究極の幸せな世界は
ふつうの暮らしの中で
春には田んぼのカエルの鳴き声を聞き
秋には赤とんぼを追いかけることであり
日本全体が田んぼを含めた自然と一体になって生きていることなのだと
最後にしめくくられ
今の日本への重大な警鐘にもなっていて
ジュニア新書ではあるが
大人が読んでも充分読み応えのある本である。