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冒頭ではその家庭料理を作るひとの気持ちの話から入ります。でも、心構えといったような堅苦しい話ではありません。食べたらなくなってしまう、同じことの単調な繰り返しにも思える毎日の料理作りという作業を、筆者自身も悩んだ時期があったそうです。どうしても誰かがやらなければならないこの営みをいかにしてこなして行くか、その工夫といったものが哲学と共にまず語られているのです。
そしてそれほどの気持ちをもっでも自分で作らなければならないのはなぜなのか、その意義をやさしく教えてくれるのです。現代食生活への警鐘を鳴らすというアプローチではなく、それを超えてより積極的に、ではわたしたちは如何に自分を見つめ、これからの食についてどう考えなければならないのか。そんなことを強く感じさせてくれる力作です。
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