この絵本は少し前に出た「ジャンブリーズ」と一緒に読む事をオススメします。「ジャンブリーズ」に出て来たキャラクターが再登場しているからです。ですが内容は「ジャンブリーズ」と正反対です。「ジャンブリーズ」は童話のような内容でした。子供が読んでも楽しめるかも知れません。ですが、この絵本「輝ける鼻のどんぐ」は大人向けですね。どんぐという男はある日ジャンブリーの娘に恋をし、狂ってしまう。おぞましい形のランプをかざし、夜な夜な歩くどんぐ。悲しい話です。
古典調の文章が素晴らしい。ゴーリーの文章は韻を踏んだ独特のもので、国内出版のゴーリーの絵本を読むたび、私も英文がよめたらなぁ。もっと楽しめるのに…と思っていました。ですが今回の作品を読んで私は日本に生まれてよかった、日本語が読めてよかったと、しみじみ思いました。
そしてゴーリーの悲しくも鬼気迫るイラスト。絵の向こう側から冷たい、潮水を含んだ風が吹き込んでくるような、そんな錯覚さえ覚えます。
読んでみて下さい。出来れば「ジャンブリーズ」を読んで、その後に。