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輝ける闇 (新潮文庫)
 
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輝ける闇 (新潮文庫) [文庫]

開高 健
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (27件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 294ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1982/10)
  • ISBN-10: 410112809X
  • ISBN-13: 978-4101128092
  • 発売日: 1982/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (27件のカスタマーレビュー)
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34 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By スーダラ親父 トップ1000レビュアー
形式:文庫
作者自身が従軍記者としてベトナムに行き、200人の小隊のなかで彼を含めて17人しか生き残れなかったという経験を軸に書かれた大作。日本の小説にはいわゆる「私小説」というスタイルがあるが、本作はそうした形で書かれた作品としてはもっとも強烈なものではないか。80年代にアメリカがベトナムを素材にした映画をいくつも作ったが、そうした映像よりも何よりも強烈な印象があります。開高氏のような戦中派というか幼少時代に戦争を経験した世代には「生と死」というものが非常に重い。作家はベトナムだけでなく、アイヒマン裁判、ビアフラなどなど世界中の戦争、生と死、それを起こした人を追いかけている。経験しなければ語れないというのであれば、彼の経験の昇華と言える本作は、いよいよ重いと言えるのである。名作である。。

開高氏はこれと「夏の闇」以降は釣り、食、といった一見エピキュリアンな方向へと対象がシフトしていくように見える。上記のような極限状態を経験すれば、そうなっていくこともまた納得なのである。純文学作家としての開高というのがあまり語られないのはなぜだろう。語れる人がいないのではあるまいか?今の文学界に。そう思わずにはいられない。
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24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By taKa
形式:文庫
言わずと知れた開高健の代表作だが、全体からベトナム熱帯雨林の湿気が漂ってくるかと
思うほど、力強くて濃い文章。比喩や言い回しは開高健独特のものだが、それが恐ろしく
的確に現実を表現しているところが凄い。

ベトナム戦争を通じて、戦争の良し悪しといったことではなく、ずばり素っ裸の人間その
ものを描き出す。

ラストシーンではもはや主人公は人間ではなく、ほとんど本能のままに動く獣と化してし
まうが、戦争の極限状態をここまで見事に描き出している文章はなかなか他に見当たらな
い。凄惨を超えて滑稽な域に達している点が、これまたリアルなのである。

実にこってりとしていて、読み応えは十分。薄っぺらな小説に飽きた人にも、濃い目の小
説が好きな人にもお勧めできる名作。

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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
釣り師・開高健を中学時代に知り、その文学へと進んだ。
本書を読んだのは私が高校生の頃だったはずである。
寝る前の読書のはずが、紙面にのめりこみ一晩で完徹して読んだ。
本書には方寸の定まらぬ錯乱した少年をも捉えて離さない圧倒的な何かがある。
この<何か>という部分をどう定義してよいものか…。
私はいまだに定義できないままでいる。
とにかく開高健は本書によって書き手として極少数の者しか到達し得ない、
言語を絶するはずの、至高であると同時に、
世界に選ばれた書き手のみが許される、
耐えがたきまでに孤絶された場所へと到達したことは間違いない。
本書以降、手当たり次第に本を読み、さまざまな作家に触れてみたものだが、
それでも結局は開高健の希少さ、「輝ける闇」の特別性を確認しつづけるだけの
経験でしか無かったようにさえ思える。
私はときおり勃然と何事かを書こうと思い、実際そのようにするのだけれども、
そのつど絶望感にうたれて、自身の書いたものに酷く嫌悪感を感じるのは、
ほかならぬ開高健の「輝ける闇」と比較してしまうからである。
私は本書に生き方を問い、回答を与えられ、その示すように生きたいと願う。
痛感する生の先に死を捉えることなのだろうか?
死に触れつづけて生を知ることなのだろうか?
あるいは生と死の混沌に在りて自身が堅牢であるということなのか?
原則とは、自らの命を張りこんで自らの言葉を得るということなのか?
開高健と「輝ける闇」。
この事実は私が死ぬまで背負う巨大な十字架の一つであり、
そして同時に憧れてやまぬ文学の極点だ。
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最近のカスタマーレビュー
実存の輝きを求めた開高健の力作
まず結論から言ってしまうと、久々に純文学らしい純文学を読んだ、の一言に尽きる。開高健は戦後の荒廃の中で、自分を見つける事から作家として出発した。だが、その後日本は... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: I Love SevenStars
40年以上前の話ですが、まったく色褪せた感じがしません
1964年末から65年初頭にかけての著者ベトナム
取材で経験した事を元に書かれた小説。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: 大森 義範
17、18とかもっと若いときに読みたかった。
フィクションなんて全てが船のあとに浮ぶ泡なのかもしれないけれど
この厚さ1センチの文庫本には解説にあるように、どの1行をとっても... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: VILLE
戦争を体験した著者の心の叫びが聞こえてきそうな一冊です。
開高健氏の本です。... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: Dinapoli Rider
汗の臭いまでしてくる
「解説」に秋山駿氏が『ここにあるどの一行を採っても、それはさながら
破裂寸前の果実のように緊張している。そんな緊張をこんな長さで続ける... 続きを読む
投稿日: 2010/1/26 投稿者: あぶはち
迫力に圧倒される
本書はベトナム戦争に従軍した開高健の実体験を書いたのではと思わせるような小説で、ベトナムの茹だるような熱気・湿気と戦争という極限状態の中で、主人公が視て、触れて、... 続きを読む
投稿日: 2009/11/29 投稿者: スイート・サイエンス
戦争はいやだ・・
今年は、開高健没後20周年。
遅まきながら「夏の闇」を読み、シリーズに逆行して今回「輝ける闇」を読了した。... 続きを読む
投稿日: 2009/10/17 投稿者: 長太郎
筆者の圧倒的な其の儘
当時のベトナムの現実が圧倒的に迫ってきた。ベトナム従軍記者として赴任された筆者しか表現出来ない。彼は、読む者に自分そして己を取り囲む現実を其の儘に直視し、表現する... 続きを読む
投稿日: 2009/8/13 投稿者: ナンバーわん!
一流の反戦文学
... 続きを読む
投稿日: 2009/7/22 投稿者: HM-Heroes
小説の力
この小説は何度も読んでいますが、「夕方、ベットのなかで本を読んでいると、ウェイン大尉が全裸で小屋に入ってきた」という冒頭の一文から、「森は静かだった」という最後の... 続きを読む
投稿日: 2009/7/13 投稿者: ビアンな人々
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