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そうではなくて、本書で彼から享受すべき示唆はもっと深遠なところにある。
それは、あくまでも建築や都市は「道具」であって、世界は「人間が中心」であるべきだと。
もちろんそれは、人間のエゴであるとかそういった種類の「中心」ではない。どんな「ハコ」に住んでいるかで人間の価値が規定されるような世界ではなく、人間そのものが価値を創造しうる世界へ。それが本書を通した彼の願いであったように思う。こういった主張は、逆に建築家、都市計画の実務家であった彼だからこそ、主張しえたと言えよう。
そういったことからも、建築・都市計画関連の読者だけでなく、産業や商業その他あらゆるカタチで、わずかでも都市に関わる広い読者に、本書は推薦できると思われる。
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