SFマイスターとして名高いシオドア・スタージョン。だが、彼はミステリも書いていた、それも極上のミステリを-。河出書房新社・奇想コレクションのスタージョン第2弾「輝く断片」は、日本ではまだ知名度の低いミステリをメインに据えた短編集。どれもこれも、読み終わればこれ以外にない結末なのに、読み終わるまではジェットコースターに乗っているように行く先が見えないものばかり。その中でも、皆さんに特に読んで頂きたいのは「輝く断片」。いい加減、本もたくさん読んできて、昔ほどの感動を受けなくなった私ですが、「輝く断片」には打ちのめされました。ここで提示された「人生」のヴィジョンは、一生私の頭から離れないだろう。スタージョンファンの私としては、この驚異的な一編が表題作として本になったことだけでも幸せだったりします。スタージョンの実力を、是非皆様に。ゆめゆめ読み逃しなく。