小学館のサイトで、はじめてこの本の表紙の画像を目にした時、ちょっと泣きそうになった。ごく初期のフォトセッションでの、ヒビキさんと明日夢くんが、そこにいた。そして、実際に手に入れ、ページをめくっていくごとに、なんだか知らないがオレの胸はいっぱいになっていったのだった。
「てれびくん」誌に普段載っていたような、あくまで鬼(=ヒーロー)主体の写真から想像して、「“未公開写真満載”っていっても、そんなにいい写真があるのかなぁ?」と思っていたけれど、それは杞憂だった。ここには主な登場人物、そして鬼たち―自然の風景に溶け込む、鬼たちのスーツの美しさ!―が総登場しており、どこを開いても、そこには“あの『響鬼』”の温かく、かつ凛とした世界が広がっていて、心をおだやかにしてくれる。
“あの『響鬼』”の作品世界を愛していた人にとって、この写真集には価格に見合うだけの価値が、きっとあるはずだ(ページ数こそ少ないが、30話以降もしっかりフォローされているので、ご安心を)。
なお、ヒビキさんを演じた細川茂樹氏、および明日夢くんを演じた栩原楽人君のインタビューも巻末に掲載。また、表紙をはじめ随所に、番組のタイトル文字やサブタイトルの題字等を手がけた康唯子氏による書が挿入されているほか、「少年よ」を作詞した藤林聖子氏による―明日夢くんの視点で書かれた―詩も掲載されており、いいアクセントとして機能していると思う。