内容は大手広告代理店のサラリーマンであった著者が詐欺で逮捕に至るまでの転落の記録。
私の周囲でも転落していった人は何人かいるが、原因は金と女に尽きる。
著者も大体そんなところが原因である。
著者は仕事の失敗を隠ぺいしようと友人を騙し(当初は返済の意思はあった)金を集めて一時的に難を逃れるが、一般的な転落原因の一つである「女」(不倫)にのめり込み傷がどんどん深まった形であった。
些細な問題が逮捕に至るまで大きくなってしまった要因は、妻と何でも話せる関係を築いていなかったことが挙げられるが、やはり不倫が大きいと感じた。
4年に亘る不倫で彼が得たものは結局何もなかったようだ(不倫により闇金からの借金だけが増えた形)。
後半は刑務所内の話題や再犯率が高い日本社会を憂うような内容であるが、やはり前半の転落に至るまでの過程の部分が圧倒的に興味深く、後半はやや退屈に感じたのが正直なところ。
現在、著者は執筆活動やTV出演をするなど、懲役経験を活かして社会復帰しているが、再犯率の抑制などに向けての活動を通して社会貢献をしていって欲しい。