すごい。ASIAN KUNG-FU GENERATION、「転がる岩、君に朝が降る」。ついに、やった。
覚醒作といっていいんじゃないだろうか。前シングル「アフターダーク」もよりシンプルにメッセージを放つロックンロールのストレートな強さを感じたが、今作はさらにすごい。冒頭から「できれば世界を僕は塗り変えたい」と歌われる。ここまで素直な歌詞は今までない。
確かにこのポップさは新境地かもしれない(かつては「細胞膜に包まって 3分間で40倍」なんて歌ってたし)、が、もともとメッセージ性は強かったバンドだ。ただ「感情論のSOS 存在 解答 先延ばし」じゃさすがに解りづらい。解りやすいと思った「遠く向こうでビルに虚しさが刺さって 六畳のアパートの現実は麻痺した」でさえ伝わりきらなかった。しかしここにきて、ようやく本来アジカンが持つメッセージの核が見えた気がする。
これはいよいよ勢いとブームでちょっと売れすぎたとも言える「ソルファ」の借りを返すときが来たんじゃないだろうか。実力をストイックに発揮しすぎた「ファンクラブ」で届かなかったリスナーにも届くんじゃないか。そんな期待が高まる。
「アフターダーク」「転がる岩、君に朝が降る」の2枚のシングルが、アルバム「ワールド ワールド ワールド」へと繋がる。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONは闇を抜けた、ロックンロールの夜明けは近い。