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転々
 
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転々 [単行本]

藤田 宜永
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

サラ金に追われる大学生に、取り立て屋は奇妙な提案をする。「百万やるから、俺と東京の街を散歩しろ」井の頭公園から霞ケ関まで、東京を転々と歩く二人に降り掛かる様々な事件と人との出会い。家族のいない青年と、妻を殺した中年男の不思議な旅の終わりには、一体なにが待ち受けているのか!?著者初の試み「ロード・ノベル」の大傑作。

内容(「MARC」データベースより)

サラ金に追われる大学生に、取り立て屋は奇妙な提案をする。「百万やるから、俺と東京の街を散歩しろ」 井の頭公園から霞ケ関まで、東京を転々と歩く二人に降り掛かる様々な事件と人との出会い。

登録情報

  • 単行本: 327ページ
  • 出版社: 双葉社 (1999/04)
  • ISBN-10: 4575233668
  • ISBN-13: 978-4575233667
  • 発売日: 1999/04
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 1,235,095位 (本のベストセラーを見る)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
散歩小説 2006/10/26
形式:文庫
ものすごくいいテーマだし料理の仕方によっては

すごい傑作になったかもしれないモチーフ。

残念ながら人物描写、風景描写も含めて捌き切れなかった印象。

本書は決して悪くないし、むしろお勧めに値する一冊であるのだが

惜しい、堪らなく惜しい。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 家族のいない大学生の竹村文哉は、サラ金の借金の取り立て屋から追われる生活をしていたが、住んでいるアパートに来た取立て屋の福原に半ば脅迫され、東京散歩に付き合ったら百万円やるという報酬に釣られて同行を始めた。文哉の借金の原因になったともいえるストリッパー美鈴との恋、そして妻を殺害したという福原。都内を歩き転々とする中で、文哉と福原は様々な出来事に遭遇していくが、やがて東京散歩にも終わりが近づく……。

 最近の藤田宜永としては異色の作品ですが、どことなくかつてのハードボイルド作品を思い出させるような作品で、最近の作品よりもとても面白い作品でした。東京都内を歩く福原の目的、そして文哉と美鈴との恋、そして偶然の文哉と産みの母親との再会……と、幾つもの展開が織り込まれています。読みながらも頭の中では、ドラマとしての展開も想像できて、空想としての楽しみもありましたし、文哉の過去と現在に至る成長、そして福原の本当の正体など、ラストまで一気に読み進めて楽しめた作品でした。

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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この小説を無理矢理どこかひとつのジャンルに押しこまねばならないとしたら、ある人はミステリーと言うでしょう。主人公が訳の分からない状況に巻きこまれ、真相が徐々に明らかになり、最後に急展開。紛れもないミステリーです。文句ありません。でも、そう言ってしまうと、この小説の持つ痛みが奥に追いやられてしまうような気がします。ですから、そんなジャンルがあるのかどうか知りませんが、あえて言うならこれは青春小説なのです。ただしここには汗も涙も友情もありません。あるのは乾いた痛みだけです。のたうち回るような痛みではなく、手術で取り除けるような痛みでもない。日焼けあとのようなヒリヒリとした痛みを、「ふつう」の暮らしすらまともに出来ない登場人物たちみんなが抱えています。オースターが好きな方なら、きっと「ムーンパレス」を連想されるでしょう。こんなのありえないよ、というくらい奇妙な状況に置かれている主人公なのに、読んでいる僕らはしっかり感情移入してしまっている。ヒリヒリとした痛みは、必ずしも年齢や立場とは関係ありません。存在してしまっていること自体への焦りや居心地の悪さ。もしもそんなものを脱ぎ捨てることが出来たなら、そのときが青春の終わりってことなのでしょうが、嬉々として小説を手にとっているようでは、安息の日々の到来など望むべくもありませんね。痛いあなたはお読みください。読んでも和らぎませんけど。
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