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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
秋の東京って美しいですね,
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レビュー対象商品: 転々 プレミアム・エディション [DVD] (DVD)
オダギリジョーと三浦友和が、ある深い事情があって東京を散歩するお話です。その事情のために目的地は決まっているのですが、途中いろいろな所へ寄り道することでそれぞれの人物がたどった過去や思い出が膨らんでいくようになっています。小泉今日子や吉高由里子(この若い女優さんはいいですね。ぶっ飛び加減がとても様になっていました。将来が楽しみです。)と後半部分に繰り広げる団欒風景が、もしかしたら今の時代に一番必要で大切なものだと言いたかったのでしょうか。 ある食べ物が行動のキーワードになり、家族の温かみを醸し出す象徴として食卓が使われています。温かく見守る「母親」の眼差しなどは、日常ごく普通の生活の中にこそ幸せが存在しているのをいやでも感じさせました。 東京の街が散歩に適しているとは思えなかったのですが、美しく印象的な場所を選んでいることもあり、詩情を醸し出すような風景がバックに展開されていました。 日本の縮図のような街ですから、観客が一緒になって自然とブラブラしながらストーリーの歩みについて行きます。脱力系の映画ですので、のんびり、ゆったり、という気分を忙しい現代人に感じてもらうような素材が満載でした。 2人の男達の背中からは背負っている人生の重みが伝わってくるようですし、哀愁が漂っています。目的地に一番早く確実にたどりつくことばかりを考えている生き方とは対極にある、ゆるやかさが必要なのでしょう。その歩みの途中で相手のことを思いやり、心を通わせていく気持ちが熟成していくのだと感じました。人生につきものの出会いと別れ、接する時間の濃密さがその絆をより深くしていくようです。自分の周りにいる人をもっと大切にしたいと感じさせるような映画でした。
21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
長い夜にひとりで見る映画。,
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レビュー対象商品: 転々 プレミアム・エディション [DVD] (DVD)
実は邦画独特の『間』が嫌いで邦画自体を余り観ない。しかしこの作品に限って言えば今回ばかりはその食わず嫌いが勿体ないかも。 正直、エディターレビューを読んだ上でさして期待もせず鑑賞した。 「ただ東京の下町を歩くだけ」の内容にこれといった興味をそそられなかったからだ。 しかし意に反してなかなか良かった。 確かに『間』はあるが他の邦画に見受けられるダレて無駄な『間』では無く、あるべくしてある『間』である。 つまり『間』の使い方が絶妙。 そして東京の風景。 路地裏、児童公園、寂れた夜の時計屋、東京の狭い空しか見えない狭いビルの狭い屋上。 なぜこんなにも捉え方がうまいのかと思う。 なぜか懐かしく思えてしかたなかった。東京生まれでもないのに。 日本人が置き忘れてきた、と言うと言い過ぎかもしれないがバブルと供に消えていった(正確には消えてしまったのではなく時と供にどこかに潜んでしまった)なにかがこの作品にはある。 最初、欝陶しく思えた三浦友和の長い後ろ髪でさえ最後にはしっくり見えてくるから不思議だ。 深夜ドラマ「時効警察」の雰囲気が好きだった人には勿論、日常の些細なことに苛々し疲れきっている現代人に特にお勧めしたい逸品。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
三木組としては珍しく(笑)、結構直球の作品。,
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レビュー対象商品: 転々 プレミアム・エディション [DVD] (DVD)
三木監督の作品を初めて観る方は「何とヘンテコな!」と思うかも知れないが、いつも三木組のシャシンを観ている人から見れば「けっこうフツーに作ってあるじゃん」と思うだろう。岩松了、ふせえり、松重豊の3人組は、いつもの三木ワールドを醸し出していたが、何と言ってもオダギリジョー、三浦友和の芝居が「一般映画」に近く(笑)、ほのぼのとした秀作に仕上がったのだと思う。オダギリは三木組の常連であり、かなり突っ込んだヘンテコ芝居もするのだが、三浦の演技力がそれを程よく抑制した感じ。また小泉今日子と吉高由里子も、明らかにいつもの演技とは違うが(笑)、本作に華やかさを添えていた。特に吉高のヘンテコな歌は、もう他作品では二度と聞けないかもしれないし。いつもの不条理ではなく、計算された脚本であることも「落ち着き感」の要因になっている。アソクミの「楽屋オチ的」特別出演や、畳を投げ飛ばす笹野高史も嬉しかった。派手な作品ではないが、観る人を選ぶいつものタイプではないので「ちょっと三木作品はなあ・・・」と思っている人にも、ぜひ観てもらいたい一作である。星4つ。
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