16歳の夏に自宅で両親を殺害し、少年院での授業がきっかけで空手を習得した成嶋 亮という男の闘争記。_ストーリーの立ち上がり等で「カラテ地獄変」(?)のオマージュを含んでいる部分も自分的には好きです。_「殺されないように」と、呪文のように日々爪を研ぎ闘いに明け暮れ牙を剥く主人公。しかし決して彼が救われる事はありません。必死で抗っているのは彼自身の業であり、つまり自身に起こる問題の全ては彼の人間性、ひいては存在そのものに他ならないからでしょう。_興味深いのは、両親殺害の発端等の、大元の原因も全て、被害妄想とも言うべき、多から見れば理解し難いであろう彼の内側主体の動機であるにも関わらず、1巻から最新25巻まで 己が目指す行動を寸分も疑う事が無いところです。_とにかくストイックに「生き延びよう」とする姿勢は、読み手にとって自己啓発に繋がるかも知れません。_正でも負でも、何にせよ動機の深さは原動力になると思います。_「自業自得」という事で、自分的に勝手に共感する部分が多かった読み物なのでレビューしましたが、制作側の事情により連載が停止してしまったので評価は星一つです。