連邦成立前後のドイツをモデルとした架空国を舞台に主人公の軍人「パルツァー」が同盟国へ軍事教官として赴任する所から物語が始まります。
頭が切れる青年将校パルツァーが異国の権謀術数溢れた士官学校で生徒や教官に最初は反感を抱かれつつも徐々に能力を認められていく様子を正攻法で描いています。
後半、王族の不興を買ったパルツァーが、恩赦目当てに参加した囚人を部下に50:5の実弾戦を強いられる手に汗を握る展開は見事です。
映画「バリー・リンドン」にも描かれていた先込め式のマスケット銃を持った多数の密集陣形に対して少数のパルツァー陣が元込め式のライフル銃を基とした近代戦術でどう立ち向かうかが見物です。
極めて厳しい環境ながら、能力次第では身分に関わらず出世可能な軍隊描写を本筋とし、近代から現代への時代の変化に伴う個人の内面の変容が巧みに描かれていて驚きました。
掲載誌、コミック@バンチで初めて拝見しましたが絵柄はやや発展途上ながら中島氏の非凡な漫画力を感じさせる佳作です。
お薦めです。