別冊宝島『軍歌と日本人』は有名な軍歌の誕生秘話をはじめ、明治期以降の日本人がいかに軍歌と歩んできたのかを簡潔にまとめた良書である。しかも、当時の貴重な音源を再収録したCD(軍歌12曲)が付録について1200円とは、驚くべき価格設定。読み物としても楽しく、ミリタリーファン、軍歌ファンならずとも、一家に一冊あって良い。
肝心のCDは、やはり当時の録音を再収録したものということで、ノイズはかなりある。しかし、これは当時の時代感を豊かに伝える「効果音」だと思ったほうが賢明だろう。当時の軍歌を現代的な発声法、歌唱法で再現しても、ここまでの雰囲気を伝えることは不可能である。