19世紀以降の戦史に詳しい別宮氏による軍事・戦争に関するQ&A集である。通常の大学の一般教養に国際政治学や戦争学がほとんど無いため、我々は世界諸国に比べて非常にこの分野への理解が乏しい。この本では、様々な疑問に歴史的事実を持って回答してくれる良書である。
「宣戦布告なしの開戦は合法?」
→「はい。宣戦布告とは国内及び中立国向けが主眼だからです。」
「クラウゼビッツの“戦争は他の手段をもってする政治の延長である”は本当ですか」
→「近代的参謀本部の設立以降、外交と関係しない戦争が発生したため、現代ではNOです。」
「民間人が軍隊に対抗できる?」
→「独裁者に率いられた軍に対しては不可能です。1万人集まっても、小銃で武装した200人に蹴散らされます」
「軍人は好戦的か?」
→「絶対に勝てる保証が無い限り、将軍というものは非常に臆病です」
「戦争になりやすい国は?」
→「隣国同士です」
といった具合で、その内容には唸らされるばかり。
止めの一発は、「ハト派のフリをして口先で平和を唱え、隣国と友好第一を唱える人物が、じつは平和にもっとも危険なのです。」
どっかの国にもいますね。