2011年の東日本大震災を受けて災害対策にしようと
この本を手に取ると、ちょっとショックを受けると思う。
この本はあの「面白南極料理人」シリーズの流れを汲んだもので
著者の軽妙な(?)怒涛の面白トークのファンか、
「ああ、こういう文体なのね」と理解できる
心に余裕のある状況でないと「ナンだこの脱線ぶりは!」とか
「おちゃらけすぎてんじゃないのかこの非常時に!」とか
なりかねない著者独特の語り口だからだ。
たしかに、牛乳パックやバターでろうそくを作る方法とか
簡易トイレの作り方、新聞紙やゴミ袋で暖をとる方法など
細かいハウツーやtipsなども紹介しており、参考になるとは思うが
半分は南極や海上保安時の極限状態でのエピソードであり
マニュアル本ではなく面白読み物であると思ったほうがよい。
むしろサバイバル時に必要なのは、パニックにならず一服してから
立ち上がる胆力と創意工夫、そして勇気と「笑顔」であるという
たくましくも力強い「心構え」を感じ取る本であると言える。
Don't think. Feel.
また、不肖・宮嶋氏があとがきで述べた「災害の準備は悲観的に準備し
おこってしまったら楽観的に対処する」という一文はけだし名言。
災害時にこんな人がお父さんだったら(平時にはともかくとして、だ)
もしくは避難所にこんな人がいたら、すごく心強いと思う。