もう星5つでは足りないくらい、とても面白かったです。
ジャックの師団が軟禁されてしまうシーンから、ミレーユがエルミアーナを
救出に行くシーンへと展開が流れていくのですが、仲間たちそれぞれの思いに
深く感じ入ってしまって、魅せられた、の一言に尽きます。
とにかく、読みどころや素晴らしいシーンがたくさんありすぎてここでは語りきれません。
特に一番印象に残った言葉は、やはりミレーユとリヒャルトの一言。
「なんで・・・リヒャルトからなんでもかんでも取っていっちゃうのよ」
「あなたがシアランまで追いかけてきたくれたように、今度は俺があなたを追いかけます」
場面や心情と相まって、ミレーユの健気さや強さには思わず胸が痛みます。
リヒャルトがミレーユから離れることで彼女を守ろうとしたことを、今度は
彼女が彼に対して実行してしまいそうな展開にハラハラとしてしまいました。
ミレーユのある決意に満ちた行動に、もどかしくも彼女がますます好きになりますよ!
しかし何といっても、リヒャルトの思いの強さには心底惚れました。
ジークが心配するほど諦めることに慣れてしまっている彼が、ミレーユだけは
守るという心で、突入した離宮で親衛隊や炎からミレーユを守ったり、とうとう
恋をはっきりと告白したりと、とにかく素敵すぎます!
もっと強引でもいいのに、と思いつつ相手の気持ちを尊重し合うところこそが
(それが元のすれ違いもありますが)凄くいいな、素敵だな、と思います。
他にも大公の秘密、神殿で明らかになる過去の死因、ウォルター伯爵の病み気味な思惑、
団長と副長は愛すべきコンビ、「フレッド!」な急展開、などと目まぐるしかったです。
ラブ度が増した分、同じだけ陰謀の不気味さが加わってきたという感じで、気になるところですね。
とにかく大満足な1冊でした。