待ちに待った身代わり伯爵シリーズの短編集、第二冊目です!
収録されているのは、雑誌『The Beans』に掲載されたコメディ寄りの短編5本と、フレッド&セシリアの
出会いを描いたシリアス寄りの書き下ろしです。
今回は初回ペーパーがありますが、個人的にかなりこのミニストーリーがお気に入りです。
前回の短編集は小綺麗に纏まってしまった感じでしたので、密かに清家先生のお話は短編より長編の方が
魅力的、と思っていましたが、舞台と時間軸が広がりを見せたせいか、今回の短編集はとても面白かったです。
以下からは内容に少し触れますので、ご注意を。
短編は、時間軸に沿って収録されていたのが嬉しいです。
二人の言葉を借りるなら、「お兄ちゃん」みたいだったリヒャルトと、「見守っていければそれで」よかった
ミレーユが、結ばれていくうちに見せ始める変化といったら(笑)
また本編ではやはり、シアラン編の大聖堂での大公との決戦がひとつのクライマックスでしたので、それ以前、以後、
と思いながら読むのも楽しかったです。
書き下ろしのフレッド&セシリアも、本編でのセシリアの語りやフレッドの行動を思い起こしながら読むと、
様々なピースが埋め合わさっていきます。
「鳴かない小鳥」というらしくない残酷なことを言ったり、かと思えばたくさんの書物を贈ったりするフレッドの
真意が見えてきた気がしました。
個人的には、ミレーユの父親であるエドゥアルトが良いエッセンスになっていましたね!
何より大事な娘と、息子のように思っている娘の恋人だから、優しくしたいのに嫉妬してしまう、でも応援してあげたい、
という父親のヒロインぶりが堪らないです(笑)
「なぜそこでツンデレるんですか!?」というシーンにやられてしまいました。
結果としてリヒャルトの鉄壁の理性が持ち直したというより、新たな煩悶に苦しむようになってしまった気もするのですが。
他にもシルフレイア&カイン、ロジオン&アレックス、下町の友人たちなど、様々なキャラが登場してくれます。
身代わり伯爵シリーズのファンの方はぜひどうぞ!