身代わり伯爵シリーズ初の短編集ということで、とても楽しんで読めました。
ミレーユとリヒャルトの甘いラブはちょっとサブメイン寄りですが、
仲間たちの心情や背景を面白さとちょっとの切なさを織り交ぜて語られていて
読み応えがありました。
ヴィルフリートがメインの話は、ミレーユの天然鈍感ぶりと発想の斜め上さ加減、
リヒャルトの護衛としてだけでない追跡ぶりが面白かったです。
そして着ぐるみ王子は生粋の王子様ですが、驕りを知らない本当に素直で男前な子
だな、という事を改めて思う話でした!着ぐるみもとても可愛いです。
ジークがメインの話は、ジークとリディの馴れ初めを中心に、ジークとリヒャルトの
お互いへの思いが少し浮き彫りになるお話でした。
そのせいか、読んだあとはジークの事がより一層好きになれる話でした!
飄々としたちょっと策士の色男かと思っていましたが、リディとのやりとりの間で
実はとても優しい人だということを感じられます。
そして何気にリヒャルトとジークは似ている点が。本命の女の子には意外と押しが弱いとか、
相手に振り回されているようで、実際は自分が振り回している所とか、ですね(笑)
また全編を通して、フレッドが魅力的です。彼も、脳天気でちょっと黒く見せていますが
本当は仲間思いで、優しい人です。「愛は安売りしない」という言葉は本当に彼らしい。
セシリアが惚れるのも当然ですね(笑)そしてリディとのお話は少し切なかったです。
ただ、どの話も本編に比べてやや小綺麗にまとまってしまっている感じでした。
けれど本編でミレーユとリヒャルトの恋騒動が巻き起こっているので(笑)
本編と一緒に読むととても楽しめると思います。