ヤクルト→日ハムへ移籍してセ・パ両リーグで中距離打者として活躍される稲葉選手の著書です。
基本的に本書は日ハムに移籍して以降のお話になります。
北海道の魅力・ファンの熱さ・そして北海道に根を下ろしたファイターズがいかにファンの間に浸透していったかの軌跡になります。
日ハムの北海道への移動は大成功を納めましたが、やはり初期は新庄選手の力が大きかったようです。
また、球団としても非常にアットホームで首脳陣と選手との距離が近いことが稲葉選手が馴染む上で非常に有り難かったようです。
梨田監督になってからは一層それが顕著になった模様です。
日ハム移籍以前はヤクルトで野村監督の下にいた稲葉選手はミーティングの重要性やメモを取ることを移籍後に奨励し、チーム内に根付かせました。
セ・パ両リーグを知る稲葉選手によれば、両リーグの違いは「球場の広さ」だそうです。パ・リーグのほうが広いそうです。
だから、パ・リーグはストレート系で真っ向勝負してくる投手が多い。逆に球場の狭いセ・リーグは細かなコントロール重視で、変化球で勝負する展開が多いとのこと。
稲葉選手もセからパへ移籍して、パの投手に対抗するためにバッティングフォームを改造しました。それが成功しての大活躍。
ヤクルト時代に古田選手から3割を打つ秘訣を教えてもらったそうです。
「一流の投手からはそう簡単にはヒットは打てない。だから二線級と対戦したときにいかに打ち込んでおくかが重要」なんだそうです。
勝ちゲームでも最後まで集中力を切らさずに、敗戦処理の投手を打ち込んでおくことだそうですよ。
それが年間を通せばヒットの数の違いになって出てくる模様です。
さらに2ストライクに追い込まれたら「四球で出塁することを考えろ」だそうです。
打つだけが勝利に対する貢献ではないとのこと。四球も無条件での1塁ですから安打と同じ価値があります。
稲葉選手は「記録よりも記憶に残りたい」と自身の選手生活の理想を述べています。
あまり記録にこだわるタイプではないのですね。2000本安打は今年開幕直後に達成されるでしょう。
その先はチームの優勝でしょう。まだまだ元気で頑張っていただきたいです。