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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
各論賛成、総論反対,
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レビュー対象商品: 路地裏ビルヂング (単行本)
各々のショートストーリーはなかなか面白いと思いました。特に現代社会の保育園や塾のあり方などは 興味深々で読みました。 でも、このビルはいくら古いといっても皆、テナント なんでしょ。分譲マンションじゃあるまいし、自警団 決起集会なんて、絶対ありえないと思います。 雑居ビルではテナントごとの密な繋がりはなく、隣の フロアーの人と話すことなどありえない。不自然な展開 に違和感を感じながら読んでいました。 レトロなビルを素材にしたテーマは面白いけど、最後は ムリに物語を繋げた感じがしてそこが残念に感じます。
8 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
古いビルで働く人々の物語,
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レビュー対象商品: 路地裏ビルヂング (単行本)
築50年はたっていようかという古い雑居ビルには弱小広告代理店、怪しげな健康グッズと健康食品販売会社、 不動産会社の分室、学習塾に、無認可保育園と まさに雑多。 そして1階の飲食店は、数カ月で次々と店を変えますが 従業員と不味さだけは変わりません。 普段は顔を合わせるくらいで エレベーターや駐車場のことでもめることもある 店子たちは、ニートあがりや、がむしゃら体育会系、 おばさんに派遣社員、司法書士を挫折しつつある塾講師といった ユニークで、しかし、どこかトホホな人たち。 彼らが織りなす人間模様を、意外にも真面目に 連作短編で描いています。 初めの短編「道祖神」では、ノルマ営業のカラクリや 顧客名簿詐欺を鮮やかに描きます。 この時、初めて社員になるヤンキーっぽい加藤が あとの短編では先輩社員として後輩を率いるようになったり。 一人息子を育てることで精一杯だったおばさんが 56歳にして仕事に夢を持つようになったり。(「紙飛行機」) あるいは、大手広告代理店の下請けに飽き足らない 中堅どころのサラリーマンが、個人で大きなコンペに参加したり。(「風穴」) それぞれが今の自分を打ち破る何かに挑戦したり、 何かに気づいたりする仕事小説に仕上がっています。 こういう群像劇は三羽省吾の真骨頂ですね。 このワサワサした人々に一服の清涼剤となっているのが 屋上の植木を世話している、爽やかな美人の女性。 やがて物語は、このビルヂング設立、 いえ、その前身のお話、明治初期にまで遡っていきます。 最後はしみじみと夕暮れを眺めたくなります。
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