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36 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
かっこよく生きる,
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レビュー対象商品: On the Road (ペーパーバック)
ビートジェネレーションの代表的な作品ですが、ピンクフロイドやウッドストック的なヒッピーさはありません。セクシャルな描写やスラングが多いものの非常にロマンティックで全体的に洗練された印象を持ちます。たいへん読みやすい作品なのですが、女性の私が読むと、この小説の恋愛観に非常にギャップを感じます。 詩を書き旅を愛する情熱的な男性は恋の相手としては最高ですが、彼らにとって関係をステディに保つ事は全く重要なことではないのかもしれません。 ですが、若者が自由に目覚め強力なパワーを持ったあの時代、やりたい事をやって、自分らしく生きた人々は本当にパワフルで輝いていた。
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
"IT"を求める旅,
By ADELANTE (東京都新宿区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: On the Road (ペーパーバック)
~第三部の第四章、サンフランシスコの酒場で狂熱ともいうべきジャズのライブ演奏を友人たちときいたあと、第五章の冒頭で、この小説のヒーロー、ディーンはサル(私)にこう言う、”Now, man, that alto man last night had~~ IT.”この小説のテーマがはきっきり示された瞬間である。 “IT”とは何か。それは第四部のなかであきらかになります。第四部の第三章の中程でディーンはこの小説のクライマックスであるメキシコへの旅についてこう語る。”Man, this will finally take us to~~ IT!” 自動車旅行とジャズのライブシーンにあふれたこの小説の白眉は、第四部の後半、国境をこえたメキシコの売春宿で乱痴気騒ぎをしたあと一路メキシコシティーへと向かう旅路にあります。そこで彼らが何を見、何を感じたか・・・、そして”IT”とは何だったのか。すべてがあきらかになります。 第一部の東から西へのヒッチハイク旅行(ディーンは何故~~かあまり登場しない)、第二部のニューオリンズにオールド・ブル・リー(「裸のランチ」のウィリアム・バロウズがモデル)を訪ねるアメリカ南部への旅、第三部のサンフランシスコからニューヨークへの今度は西から東への旅・・・、それらの旅の描写は非常に素晴らしいものがありますが、第四部のメキシコへの旅の序章、それも壮大な序章だったのいうのがよく~~わかります。 そして最終章である第五部、ほんとうに短い第五部ですが、アメリカ文学史上に燦然と輝く散文としての到達点をここに見ることができます。特に最後のパラグラフは英文として私がこれ以上の見事な文章はない、とおもっている一文です。ゆっくりと味わってください。~
22 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
道、旅の名作,
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レビュー対象商品: 路上 (河出文庫 505A) (文庫)
最初は、とりあえずビート・ジェネレーションについて知るための義務感で読み始めたので、退屈でしかたがなかったのです。でも、徐々に『路上』の世界に引き込まれてしまいました。残りページ数が減っていくにつれ、ぼく自身の読書の旅が終わる切なさで胸がいっぱいになりながら、でもぼくは旅の終焉を見届けようと、目を本のページに走らせました。そして読み終えたあとに、なんともいえない切なさに襲われました。楽しかった旅であれ、苦しかった旅であれ、旅の終わりはいつも切ない。ぼくはいつもこう感じてはいるのですが、『路上』はそのことをあらためて教えてくれました。『路上』には人間が広大な大陸をあてどなくさまようことのすべて、繰り返される昂揚と落胆が表現されている。ぼくがこう言っても誇張ではないでしょう。過剰なレトリックを廃した、でも文学的で率直な名文の数々がちりばめられているので、傍線を引きたい文章、原書で確認したい文章がいくつもあり、実際に引いてしまいました。とにかく名作ですね。 また、主人公が自分をはっきりと「白人」に同一化したうえで「黒人」、「インディアン」と複雑な心理で邂逅、交流している個所もあるので、アメリカの旅文学という視点だけではなく、アメリカの文化研究という視点から読解してみても、興味深いことでしょう。
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