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路上の人
 
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路上の人 [単行本]

堀田 善衞
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

時は一三世紀前半。舞台はイベリア半島とピレネー山脈、フランスを横切り、イタリアを南下してローマに及ぶ南欧の広大な地域。語り手は「路上のヨナ」と称ばれる浮浪人、ほとんど文字を読まず書かずの下層の人物だが、聡明で、ラテン語を含め多数の言語を話す。ある時は英国の外交使節やドイツの学僧や神聖ローマ帝国皇帝が法王庁に送った騎士(スパイ)等の従者となり、ある時は旅芸人の一団に身を投じ、必要ならば乞食をして東奔西走する。―堀田善衛(一九一八‐九八)が一九八五年にその大部分をバルセロナの客舎で書いた小説。

内容(「MARC」データベースより)

時は13世紀前半。語り手ヨナが、下層から観察した中世の支配層の群像、考え方や行動、事件を描く。篠田一士との対談も収録。85年新潮社初版の再刊。

登録情報

  • 単行本: 397ページ
  • 出版社: 徳間書店 (2004/2/17)
  • ISBN-10: 4198618232
  • ISBN-13: 978-4198618230
  • 発売日: 2004/2/17
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 139,708位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
~物語の舞台は、まだ各地域の言語が連続的に繋がっていた13世紀前半のヨーロッパ大陸。キリスト教会内の権力の保持と、良心の表現としての原理への回帰の間のせめぎあいを、権力構造とは無縁の’路上の人’ヨナの目から鮮やかに描き出している。ヨナのまなざしはすなわち作者堀田善衞のまなざしであり、当時の社会を現代から見て相対化する行為である。ヨナの素~~朴な疑問は常に核心に触れ、支配層たるキリスト教会という組織の様々な矛盾と理不尽を描き出す。我々の現代社会も別の視点から相対化すると一体いかなる社会であるのか?それを我々に問いかけているように思われる。~
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By 五島雅 VINE™ メンバー
形式:単行本
 前半は「路上のヨナ」(今で言うホームレス)を通して中世北イタリア、南仏社会の容貌が、そして広範はカタリ派最後の拠点であったモンセギュール城攻防をめぐる話が中心となっている。ヨナは、教皇の使者であり、異端審問の査察官であるアントンマリア伯爵(この人の身分も複雑)の従者として一連の事件に遭遇することとなる。

 「アリストテレスの笑いに関する論文とキリストが笑ったか(このことはキリストの人としての面があるか否か、として重大な問題を提起する)?
 カトリック以前に成立したキリスト教がはたして異端といえるか?」

 当時のカトリック教会および支配者層の腐敗、フランス・トゥールーズ伯・カトリック教会をめぐるアルビジョア十字軍進行の不条理の中で、使者のカタリ派に身を投じた恋人に対する思いが彩を添える。筆者の圧倒的な知識と筆力で見事に著している秀作。
 異端カタリ派 (文庫クセジュ 625)等、簡単なもので良いからアルビジョア十字軍に関する本を読んでいれば、もっと面白みが増すと思う。
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