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足跡 (プラムディヤ選集)
 
 

足跡 (プラムディヤ選集) [単行本]

プラムディア・アナンタ トゥール , Pramoedya Ananta Toer , 押川 典昭
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 4,410 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

1969年から10年間流刑地ブル島に勾留され、表現手段を奪われたプラムディヤが、独房の政治犯に日夜語って聞かせたという途方もないスケールの4部作の第3部です。

内容(「BOOK」データベースより)

プラムディヤ・アナンタ・トゥールは現代インドネシアが生んだ最高の作家であり、彼の文章は熟成しつつある現代インドネシア語の頂点に立つといわれる。戦争と革命の「45年世代」の象徴的存在として、独立革命から今日まで、激変するインドネシアの真っただ中に身を置きつつ、時代の波に翻弄されながらも逞しく生きる人びとの哀しみと歓びを重厚な筆で綴った彼の物語は、そのまま歴史の証言であり、読むものの心を激しく揺さぶる。

登録情報

  • 単行本: 786ページ
  • 出版社: めこん (1999/01)
  • ISBN-10: 4839601240
  • ISBN-13: 978-4839601249
  • 発売日: 1999/01
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 4.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 813,465位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
足跡 2002/2/9
形式:単行本
 本書はプラムディアアナンタトールの「人間の大地」、「すべて民族の子」、に続く第3部にあたるもので、次の「ガラスの家」で物語が完結します。
 舞台は1898年から1918年までの蘭領東インドですが、第3部がカバーする時代は1901年から12年までと時代の流れはこの部が一番幅広く扱っています。アジア情勢ではこの11年間に義和団事件ー日露戦争ー中華民国成立とアジアのナショナリズムが高揚した時期であります。
 この部で一貫して問われているのは、「組織」とはいかなるものか、ということであります。近代化の動きの中で様々な団体が設立されますが、その中に、民族・宗教・地域問題などが絡み、改めてインドネシアの多様性を見る思いがしました。
 筆者はこの動きを「マス!!」としてとらえるのではなく、主人公を中心とした「個人」レベルの人間からとらえています。そこには喜怒哀楽が生き生きと描かれていて、読む者を引きつけます。
 またここで日本がしばしば登場します。日本の近代化の動き、日露戦争の勝利をその当時のアジアの人々はどう見たか、自分たちの歴史を振り返る上でも、本書は必読に値する作品だともいます。
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形式:単行本
私達日本人にとって、インドネシア文学は、今まで、とても縁遠いものでした。しかし今や、ブル島4部作(「人間の大地」、「すべての民族の子」、「足跡」「ガラスの家」)ほかのプラムディヤ選集が出版されたことにより、その最高水準の作品を目にすることができるようになりました。

「足跡」で著者は、20世紀に移り変わる直前から10数年間のオランダ領東インドにおける民族独立に向けた運動の姿を、プリブミ(原住民)の主人公ミンケを中心にいろいろな人種からなる登場人物を通じて物語ります。運動は、古今東西にわたってそうであるように、順調には進まず紆余曲折をたどります。ここでは、どの人種を、どの階層を中心に、どのような組織にまとめあげるかがカギになります。そのとき、まず無知を克服する意味で新聞の役割が大きいことが描かれます。インテリが運動の中心になりますが、徐々に女性、商業従事者、農民の参加も進んできます。この本では、そのような下での紆余曲折の具体的ありさま、日常の姿が生き生きと描かれるわけです。

私達日本の読者は、この本を通じて、アジア諸国民衆の20世紀初頭の植民地下における在りようや苦闘の一端を見ることになります。それらを今まであまりにも知らなすぎた故に、登場人物の一挙手一投足までがとても新鮮に感じられ、まったく新しい経験をつぎつぎにしてゆくことになります。日本のロシア戦争での勝利も、アジアの他の国の人々がどのように見ていたかを少しですが垣間見ることができます。インドネシアの人々や歴史を理解する上でもとても役立つ本だろうと思います。
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