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この本は、そんな読者マニアや世の文芸評論家が黙殺しがちな「ベストセラーもの」への冷静な書評集である。著者は本を語らせれば今一番おもしろい斉藤美奈子。おもしろくないはずがない。取り上げられる本は、「ハリポタ」「大河の一滴」「声に出して読みたい日本語」「プラトニック・セックス」「サティスファクション」などなど。ただし‘読書案内'だと思って読んではいけない。(ミステリなんか掟破りのネタばらしもやっちゃってますからね。)「なぜこの本が売れたのか」「人はベストセラー本に何を求めているのか」に主眼をおいた論評なのだ。
わかっているようで意外と語られていない「ベストセラー」というジャンルに目をつけたのも鋭いが、それぞれの本の弱点をびしばし突く斉藤美奈子節も健在。痛快です。
でも、そのくだらないにちがいないベストセラー、どんなもんでしょ。
斉藤氏が代わりに読んで「ほらね、やっぱりくだらないから大丈夫
だよ読まなくても。」とやってくれるのがこの本です。役立ちます。
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