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この前後2冊に文庫化された「越境者たち」はそんな森巣の世界を堪能するのにもってこいだ。
ぱっとみ、「まあ、ギャンブルに関する本だな・・・」くらいな感想を持たれるかもしれない。
しかし、その中身はまさに「人間論」だ。「ギャンブル論」は「文明論」を経て「人間論」に至っている。
その論理の展開の鮮やかさ、ストーリーそのものの純然たる面白さ、刃の輝きを放つ真理の見事さ。
どれをとっても間違いなく、一級品だ。
私の場合、読書活動はおもに通勤電車の中で行うが、
この作品を読んでいたとき、満員電車で過ごす30分があっという間だった。
内容については触れない方がいいかもしれないが、そこに登場する人物たちの生き様は、私を強く魅了し続けた。
いかに生きるかとはいかに死ぬかと同義である、と聞いた事があるが、この物語ははさに「生き様」と「死に様」が交錯する。
その熱を孕むエネルギーを堪能されたし!
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