まずは表紙。なぜにベッキーが茸味を抱擁しているのかと思いきや……手刀を繰り出していて少し笑えた。あとがきにもあるように本巻はラヴィニアとベッキーのW主人公の話である。特に久し振りなラヴィニアの大活躍は嬉しい。
前巻で1シーンながら強烈なカッコ良さを見せたラヴィニアは、生徒会長、というより1人の先輩として、1人の女として本巻でも無類のカッコ良さを見せる。この娘は茸味の前でこそ可愛らしくなってしまうが、本来はカッコ良い娘なのだと実感させられる。男の器量と女の甲斐性を説くなんてカッコ良過ぎ。ホントに三女か?長女みたいなしっかりさんだぞ。このエピソードの展開自体は若干出来過ぎ感が無くもないが、ラヴィニアの信念や茸味に対する想いも改めて確認出来たので良いと思う。直後の、たった2頁の幕間がこっそり笑える。
ベッキーは絢乃との絆と2人の生き様を改めて確認する機会となった戦いだった。当初はカヤの外に置かれて拗ねていたベッキーが、茸味の何気ない一言で忘れていたことを思い出し、絢乃を応援していく展開が良かったと思う。この2人の、実は深い深い関係を見せてくれた。
本巻では、この拗ねたベッキーが茸味宅にグチをこぼしに来た時や、急遽始まった合宿などでセーラと茸味のラヴリィなシーンが結構ある。前巻で不足気味だった甘々成分がかなり補填されていて良い。お互いが今まで黙っていたこと、隠してきたことを告白しあうシーンも印象的だった。これまでの謎めいた部分が少し解消されており、セーラも元に戻るようなので、次巻以降はまた新しい展開になりそうである。