「うた恋い。2」も、おもしろかった。胸がきゅんきゅんしました!
「2」は、在原業平、小野小町、文屋康秀を中心に、それぞれの人間模様を絡めつつ和歌を紹介しておりました。
よって、どのお話も少しずつリンクしております。(在原業平は「うた恋い。1」の高子とのお話ともリンクしています)
和歌物語二の、吉子(小野小町)と宗貞(僧正遍昭)のお話が一番好きでした。
宗貞に惹かれながらも「自分の力で幸せになりたい」と願う小町。そして、小町の意思を尊重した宗貞。
宗貞がまた格好いいんですよ…っ!
こんなふうに迫られたら、小町の心の中から、一生宗貞は消えることはないだろうな…と思いつつ読み進めていったら、また小町の話が出てきました。
それは和歌物語四で、二十年後の小町が描かれている。
あのとき自らが選んだ道を後悔しそうになるが、そこに在原業平と文屋康秀がやってきて…。
「うた恋い。1」のような激しい恋話ではありませんが、この時代を生きた人々の人生や恋愛や和歌に対する思いがダイレクトに伝わってきました。
絵柄もとても色気があります。特に、言い寄るところの描写などは甘い吐息が聞こえてきそうなほど。
三十一文字に込められた思いが、色鮮やかに映像として浮かび上がってくる、素晴らしい本だと思います。
伊勢物語や大和物語を微妙に絡めつつお話を作っているので、昔、国語で習ったエピソードを思い出し、懐かしくなりましたし、自分でもあれこれ想像してみようかなという気にもなります。
是非、中高生に読んでほしい一冊です。いやいや暗記していた百人一首への見方がガラリと変わりますよー。
表紙絵の、小町の手を握っている人物にもご注目ください♪
帯にはドラマCD化情報も!
http://www.fwinc.co.jp/utakoi/
「うた恋い。3」も切望してます!
シリーズ化が決定しているようなのでうれしいです!