さて、超訳と書いてありますが、「資本論」の新訳ではありません。資本論を読むための道しるべ若しくは資本論を読む前にこれを読んで資本論読むと言った方が良いかもしれません。内容は資本論1巻を解説した物です。と言っても2,3巻にもある程度は触れていますが。商品とは、価値形態および貨幣とは剰余価値とは。と、近代経済学では絶対に出てこない言葉について詳しく説明してくれています。近代経済学しか学んでいない人が必ず陥る価値形態論についてもある程度の納得のいく説明がなされています。価値形態論を理解すればそれを根底とする貨幣が理解でき、剰余価値論、資本蓄積、再生産が理解されます。先ずは、何の先入観も持たずに本書を読まれることをお薦めします。「資本論」は資本主義経済の運動法則を解明する書物であり、社会主義、共産主義のバイブルではないことが理解できます。そして今般の格差社会について考えることを提供してくれます。