本書は大人も子ども(小学校高学年程度以上)も楽しんで読めるように工夫してあると書いているとおり、通常の本より一回り大きく、行間も少し広めにとってあり、さらに難しいと思われる漢字には振り仮名が付いています。
話の進め方も、小説家で超能力番組が好きでよく録画しているという「パパ」が、娘の「夕帆」(UFO)ちゃんと、その友達の「勇馬」(UMA)くんに、ビデオを見せながら解説したり、一緒に検証を行うといった会話形式で書かれています。内容は決して難しくありません。
実際に検証が行われているのは、90年代前半から2000年代のものまで新旧の番組が対象となっています。超能力捜査に関しては計4章を割いて詳しく書かれており、特にジョー・マクモニーグルに関しては、国内外問わず、現在までに出版された本の中では最も詳しく検証されている本だと思います。
またこの他にも興味深い例として、多くの研究者が50万ドルという大金をかけて研究してもインチキを暴けないこともあれば、9歳の女の子が(本書には書かれていませんが実験費はたったの10ドル)という小遣い程度のお金でインチキを暴いてしまう、といった実例も紹介されています。
私も本書に書かれているような「楽しみ方」を実際に行っている者のひとりですが、著者の山本氏が書いているとおり、「こういった超能力番組のウソを見破るのには大してお金もかからず、特殊な知識も技術も必要ありません。要は、観察力と推理力の勝負。その気になれば子どもでもやれること」です。
できることなら本書を読んでそれで終わりではなく、実際に録画し、検証を行うといった、普通に視聴して番組を信じて楽しむのとはまた違った「楽しみ方」を、実際に行ってくれる方が少しでも増えてくれることを願います。