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超能力番組を10倍楽しむ本
 
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超能力番組を10倍楽しむ本 [単行本]

山本 弘
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

捏造は、『あるある大事典』だけじゃない!『FBI超能力捜査官』『TVのチカラ』等のインチキを、具体的に徹底解明!大人も子どもも楽しく読めて、ためになる、テレビのウソから身を守りたい人必読の1冊。

内容(「MARC」データベースより)

「FBI超能力捜査官」「TVのチカラ」など数々の超能力番組のインチキを、具体的に徹底解明! 大人も子どもも楽しく読めてためになる、テレビのウソから身を守りたい人必読の一冊。

登録情報

  • 単行本: 280ページ
  • 出版社: 楽工社 (2007/03)
  • ISBN-10: 4903063089
  • ISBN-13: 978-4903063089
  • 発売日: 2007/03
  • 商品の寸法: 20.8 x 15 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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65 人中、63人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書は大人も子ども(小学校高学年程度以上)も楽しんで読めるように工夫してあると書いているとおり、通常の本より一回り大きく、行間も少し広めにとってあり、さらに難しいと思われる漢字には振り仮名が付いています。

話の進め方も、小説家で超能力番組が好きでよく録画しているという「パパ」が、娘の「夕帆」(UFO)ちゃんと、その友達の「勇馬」(UMA)くんに、ビデオを見せながら解説したり、一緒に検証を行うといった会話形式で書かれています。内容は決して難しくありません。

実際に検証が行われているのは、90年代前半から2000年代のものまで新旧の番組が対象となっています。超能力捜査に関しては計4章を割いて詳しく書かれており、特にジョー・マクモニーグルに関しては、国内外問わず、現在までに出版された本の中では最も詳しく検証されている本だと思います。

またこの他にも興味深い例として、多くの研究者が50万ドルという大金をかけて研究してもインチキを暴けないこともあれば、9歳の女の子が(本書には書かれていませんが実験費はたったの10ドル)という小遣い程度のお金でインチキを暴いてしまう、といった実例も紹介されています。

私も本書に書かれているような「楽しみ方」を実際に行っている者のひとりですが、著者の山本氏が書いているとおり、「こういった超能力番組のウソを見破るのには大してお金もかからず、特殊な知識も技術も必要ありません。要は、観察力と推理力の勝負。その気になれば子どもでもやれること」です。

できることなら本書を読んでそれで終わりではなく、実際に録画し、検証を行うといった、普通に視聴して番組を信じて楽しむのとはまた違った「楽しみ方」を、実際に行ってくれる方が少しでも増えてくれることを願います。
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91 人中、87人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 「あるある」は「科学番組の衣」をまとっていたから、データ捏造が厳しく糾弾されました。じゃあ「報道番組」「情報番組」の衣をまとったバラエティーは? 本書は、ビデオ分析や現場検証などを行いながら、超能者と称する詐欺師たちと、視聴率主義にとらわれたテレビ局が、いかに視聴者を欺いているかを伝えるものです。

 実は商売柄、本書で紙幅を割いている「TVのチカラ」は毎回、録画してチェックしていました。私は、同番組が手がけた指名手配犯の発見などについては、まさにテレビの力に脱帽したものです。新聞やテレビのニュース番組が忘れてしまった指名手配犯を繰り返し放映することで、視聴者からの情報が寄せられ、検挙に結びついた事例がいくつもあるからです。

 半面、録画したビデオで、超能力者が出てくると、もう後は見ませんでした。「こんな連中を出演させないと、1時間番組は構成できないよね」って半ば理解しながら。いや、うちの嫁さんは本書でも出てくる三重県尾鷲市の事案を見て「超能力捜査官は凄い!」と言っていましたが(笑)

 ただ、私のように頭から否定して、ちゃんと検証しないのはやっぱりダメなんだと思いました。身内が行方不明になり、藁にもすがる思いで番組に出演し、超能力捜査官と称する詐欺師と、詐欺行為に加担するテレビスタッフに弄ばれた家族たちに、なぜもっと思いを馳せなかったのか。反省することしきりです。本書によって「テレビを素直に信じるな」「頭ごなしに否定して、検証することを怠るな」という教訓が得られたような気がします。

 情報番組の衣をまとったバラエティーは、捏造しても「演出の範囲」と開き直ります。細木某、江原某系の番組が未だに猖獗を極めているのはそのせいでしょう。本書によって、このような詐欺的番組が駆逐され、本当のテレビの力が視聴者のために役立つようになる日が来るのを願ってやみません。
このレビューは参考になりましたか?
40 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
山本氏は自分の小説(神は沈黙せず)や一連の「と学会」著書の中でも、自身の被取材経験を踏まえてマスコミの危うさ、不誠実さについて何回も言及しています。今回はティーン向けの啓蒙本の体裁をとっていますがその実、「大の大人だって、見抜けていないでしょ?」というアイロニカルな出版意図が感じられます。メディアリテラシーをイチから学ぶには是非とも、大人も恥ずかしがらずに一読しておきたい一冊。こういったインチキ番組の影響は深刻で、「あるある…」の比じゃないと、本当に思い知らされます。あと、痛切に感じるのは自称・超能力者も普通の人間で、誰にでもある、自尊心や自己愛だけれど(彼らは少し、普通の人よりもそれが肥大化していて)高名なだけにちょっとばかり滑稽でなおかつ、もの悲しくもなります。マクモニーグルの自伝とか、クロワゼットの誤解とか。ひょっとしたら彼らの自己像を知るとが一番の楽しみ方かも。そういうことも教えてくれる本です。
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