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情報のインプットである五感の錯誤。人間は見た物をそのまま見ているのではありません。次に記憶のあいまいさ。事前や事後に与えられた情報によって、なかったことを「確かに体験した」と信じることもありえます。続いて、解釈の偏り。人間には「スキーマ」と呼ばれる「世界の見方」についての基本フレームがあり、それを通して世界を見ていますが、自分のスキーマにあわないものは気持ちが悪いので切り捨て(認知的不協和の解消)、合致するものだけ取り入れます。結果、「見たい物だけを見る」こととなり、解釈は大幅に偏ったものになってしまいます。
僕たちの「体験」は、これだけ様々な「偏り」による影響を受けています。その事実を認識し、「本当にそれは正しいのか?」ということを検証する批判的なものの考え方(クリティカルシンキング)を身につけることが大切だと分かります。
目から鱗が落ちる本。だまされないために、偏見をなくすために、全ての方に是非ともおすすめしたい本。明日から、ものの見方が変わること間違いありません。
本書に取り上げられている面白かった例は、「子供をほめるより叱る方がいい」という思い込みがいかに形成されるかだ。簡単な例を挙げると、一般的な子供なら、朝ちゃんと起きるのと、寝坊するのが大体交互に繰り返され、つまりたまには遅刻するが遅刻してばかりということもない。そこで、ちゃんと起きたときにほめてやると確率から言って次には遅刻することが多い。逆に遅刻したときに叱ると、同様に遅刻してばかりということはないので次はちゃんと起きる。結果だけ見るとほめた方が子供のやる気を伸ばす、とは正反対の結論が塊°!けてしまう。(実際のところどちらが正しいかはわからないが)
論理的に考える前にまず自分がいかに前提を誤りやすいかを教えてくれる。
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