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超巨大地震に迫る―日本列島で何が起きているのか (NHK出版新書 352)
 
 

超巨大地震に迫る―日本列島で何が起きているのか (NHK出版新書 352) [新書]

大木 聖子 , 纐纈 一起
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 777 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

地震研究の現場から、その深層を捉える

日本列島を震撼させたM9.0の東北地方太平洋沖地震。それはなぜ起きたのか? そのメカニズムは? そして、その影響とは? 正しい情報を踏まえながら、これまで蓄積された地震研究の知見から、今回の地震の全貌を捉え直し、さらには今後起こりうる巨大地震を伝える一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

日本列島を震撼させ、未曾有の被害をもたらした3・11東北地方太平洋沖地震。それはなぜ起きたのか?そのメカニズムは?そして、その影響とは?正しい情報を踏まえ、これまで蓄積された地震研究の視点から、今回の地震についてわかったこと、わからないこと、さらには今後起こりうる巨大地震について伝える一冊。

登録情報

  • 新書: 208ページ
  • 出版社: NHK出版 (2011/6/8)
  • ISBN-10: 4140883529
  • ISBN-13: 978-4140883525
  • 発売日: 2011/6/8
  • 商品の寸法: 17.2 x 11.2 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By TOSHI!! VINE™ メンバー
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いかにも緊急出版、という印象で、文章自体はなにか稚拙でジタバタした印象を受けます。また、細部にツッコミを入れるなら、
同じM8.4の地震を、東北の今回震災との比較では『たかだかM8.4』と表現し、南海地震の記述では『M8.4の巨大地震』と表現する等、
アラ探しをすればキリがありません。ただ、ソウであるが故に伝わるものも大きい1冊です。

本書は、大きく見れば、前半と後半に分けられるものと思います。序章〜4章で、今回の東北震災がいかに『想定外』の巨大地震で
あったか、を、ややもすれば混乱気味に、半ば研究者の懺悔として記しています。地震発生のメカニズム等は、アスぺリティモデルの
提示が目新しいものの、学術的な記述と、実際の震災の地震動や津波被害の取材記が混在しており、また、筆者にとっては自明である
(らしい)学者の論文を引用文献として列挙しているだけで詳細が判りにくかったり、といった側面(筆者が助教という立場だから
大先生の諸論に配慮、というのはやや穿った見方でしょうか…?)があります。

後半の5章『防災』と、終章の『シミュレーション・西日本大震災』は、かなり落ち着いた筆致で、研究者の『アウトリーチ』としての
こなれた書き方になっています。筆者が通常、職務として行っていることを紹介しているからだとは思いますが、前半のような混乱した
記述もなく、防災に対しての心構えを説く上で非常に勉強になります。

通読して感じるのは、今回の震災が地震学の最先端で長期予想をしていた方々の予想を遥かに超えた、『将に想定外』の事態であって、
それに直面した地震学者の愕然とした衝撃の大きさがいかばかりであったか、ということ。端的に言えば、『判った気になっていたのが
なにも判っていなかったことが解った』ということでしょう。「わかって“いる”ことと“いない”ことの境界がハッキリしている」と
いうのは、科学的には非常に重要なのですが、『要は、今までの長期予想はアテにならない。ナニが起きても不思議でないことが解った。
だからこそ、想定のハードルを見なおして一層の防災意識の向上と対策の充実を』という、筆者の悲鳴にも似た切迫感・焦燥感はヒシヒシ
と伝わってきます。

アスペリティモデルのような比較的新しい概念以外の、地震そのもののメカニズムや地質学的な理解は、下記がお勧めできます。
これと本書を併せて読むと、改めて日本という国は地震の発生メカニズム故に成り立っている弧状列島、と実感できます。
大地動乱の時代―地震学者は警告する (岩波新書)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
評者には、ひとつの記憶がある。
たしか放送大学で地震学の進歩を論じた番組だった。

その中で、東北だったか三陸だったかは、数十年の周期で
М8程度の地震が規則的に生じている。
少々の時期と規模のずれはあるが、それらをグラフで表すと、
直線状にきれいに並び、エネルギーが規則的に放出されている様子がわかる、
といった趣旨の話があったと思う。
その中で、「アスペリティ」の名も知り、「つっぱり」みたいな意味だと話されていた。

本書の著者らが、いかに「想定外」だったか、と強調する意味は、評者にとって
そうした記憶の類推としてイメージすることができた。

本書によると、アスペリティモデルの示唆するところでは、
環太平洋の各地において、それぞれ特徴的な周期で、
特徴的な規模の地震が起きるという。

・・・だから東北では、M8を大きく超える地震は想定しにくし、
セグメントを超えて連動する地震も考えにくい・・・

・・・つまりM9.0なんてありえない・・・

と、そうつながって、地震学者や役所の中では、ほぼ常識化し、
「地震のことは驚くほど解明された」という認識だったのではないかと感じた。

本書の内容は、だから学者の世界の「今となっては、言いたくないこと」を
素人にわかるような形で提示(暴露・・)する意図をもっており、
悔恨などという強いいいまわしも、そういう文脈なのかなと思う。

本書のわかりにくさは、そういう理由ではないかと感じる。

ただ、評者にとっては、少し謎が解けたようで、うれしい本だった。
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16 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
3・11後の緊急出版である。
・あの日3月11日に何が起きたのかの詳細な検証。
・「地震の科学研究」に携わるものとしての悔恨。
・プレート境界における新学説「アスペリティモデル」とは。
・「想定内の地震」と「想定外の地震」の違いは。
・余震はいつまで続くのか。
・火山活動への影響は。
・高層ビルを襲う1メートル幅の揺れ「長周期地震動」
・地震科学の限界。
・「正しく恐れる」防災教育。
・西日本で起きる可能性のある巨大地震。
などについて、わかりやすく記述されている。
なお、巨大地震と大津波の発生のメカニズムについては
紙幅が少ないのと専門的過ぎるので、本書の著者のひとりが書いた
『地震・津波と火山の事典』を参照するのがよいと思います。
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