恐慌時には金と金鉱株が上がるという強い信念を持ち15年間待ち続けた恐慌がついに来た。
これは100年に一度の投資の大チャンスかもしれないと喜ぶ松藤氏。
どんな分野でも一人前になるには少なくとも500時間の勉強が必要。プロフェッショナルと
認められるには1万時間の勉強が必要。その上で現場をよく見る。松藤氏は世界で100以上
の金鉱に実際に入って見てきたとのこと。
また重要人物に直接会え。『会えないのは会う気がないからだ』と激しい。
第3章で紹介されている「松藤流10種の透具」が面白い。
BDI(バルチック海運指数)、カナダドル指数等を挙げているが、これらの指数はNYダウ
の先行指標、穀物価格の先行指標、となっているのでよく分析すべきという意味。
一方、PBR、PERなどは全く知らないとまで言いきっているが、これらの会計的数値は
株価の理論値を算出するには役立つが、株価のその後の動きを示すものではないという意味の
ようだ。
そう考えると松藤流の真髄が見えてくる。
要は「金と金鉱株の先行指標は『恐慌』」というわけだ。
非凡な内容の本だが誰にでも薦められるものではない。良著というより怪著というべきもの。