ミニ・コンピュータの全盛期、シェアを伸ばすDEC社の32ビットのVAXシリーズの対抗機種開発のため、Data General社は未だ成果のでない開発プロジェクトへのつなぎのつもりで32ピットスーパーミニコンピュータを1年(!)で開発しようというEagle Projectをスタートさせました。本書はこのプロジェクトのドキュメンタリー小説です。
嵐の海の中を嬉々としてヨットの操船を行なうタフな男性の描写から物語は始まりますが、彼がこのプロジェクトの中心となる人物で「荒海を操船する=困難な開発のマネジメント」をイメージできるように一種の縮図として挿話されたように思われます。そして各要素の開発にあたる技術者の姿が次々と紹介されていきますが、それは4半世紀経た今日でも、技術開発に取り組む人にとって共感するストーリーであり、何かを開発する人にとって冒険小説として読めることでしょう。