正直、ガラパゴス化の何が悪いのか分からなくて本書を読んだ。実は別な本で、日本発展の鍵はガラパゴス化による製品・サービスのブレークスルーであると思っていたからだ。ガラパゴス化がもたらす弊害の方が人口に膾炙しているとは知らなかった。
本書はガラパゴス化の利点・欠点、それをもたらした日本人の特性に触れたあと、良いガラパゴス化のための戦略を考えようと続く。コンサルタントらしくマトリクスを作って、日本に残すべき物、海外に打って出る物、コモディディ化を防ぐべき物などと分類する。
後半はデジカメやWiiなどを例にとって、日本というガラパゴスで進化させた製品やサービスで海外市場に攻め込む戦略を解説する。実例を日本に取った経営戦略本としては、この部分は非常に親近感もあるし、分かり易い。
何かの本や漫画でガラパゴス化した日本への悲観論を持っている方には特に一読をお奨めする。